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勇者になってみませんか?  作者: 七瀬 優
第二章 ヒロイン登場  りん「これから私のターンだ!」  ????「ターン終了」  りん「誰だ終了させたの!」
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永遠のりん

強敵との戦いです。

どうなる?



PS.ついに一ヶ月毎日更新達成です!

 毎日みてくれた読者の方ありがとうございました。

 あすからは少し更新速度落とすかもしれません。

 今後もよろしくお願いします。

 番長が合流してから楽勝ムードで警戒心が大分緩んでいたのか?

 後悔しても始まらない。

 10人以上やられたといっても20人近い生徒が残っている。

 ここで下手を打ったら全滅だ。


「バカやろうが!」

 番長が怒号を上げてケルベロスに殴りかかる。

 鈍く重い音が響き渡る。

 相手は大型犬の1.5倍ぐらいの大きさだ。

 今までのモンスターと比べてそこまで大型というわけでもない。

 それなのに、今までモンスターを吹き飛ばしていた攻撃に微動だにしていない。

 

 まさか、ダメージをまったく与えてないのか!?

 急いでケルベロスに『調べる』スキルを使う。


 ケルベロス

 HP???/???

 MP???/???


 何だこれ、名前以外の表示が???で隠されている。

 RPGなんかのBOSSでこんな事があった覚えがあるぞ。

 まさか、ケルベロスってBOSSなのか!?


「一旦下がってください!」

 博士の声でわれに返る。

 BOSSだろうと何だろうと、どうにかしないといけない事には変わらないんだ!

 

 番長はケルベロスの反撃を受けていた。

 真ん中の頭に噛みつかれ、右の頭からは炎の魔法を受け、左の頭からは暗い緑色の息を吐かれている。

「ぐぁあ」

 番長の苦しげな声がもれる。

 ステータスを見てみると。


 番長

 魔法使いLv32

 HP57/362

 MP101/127

 毒

 

 HPが100を切っている。休憩でほぼ全快したHPが一瞬で300ぐらい削られたのか!?

 それに初めてみるアイコンが表示されている。

 毒?

 まさか、ステータス異常までくらったのか?


「りん、番長にどくけしそう投げろ」

 俺はりんに命令し、そのまま魔法を使う。

「いやしの雫」

 ライトグリーンの光が番長を覆う。

 HP101までかいふくした。

 う、殆ど威力上げてないから回復力が全然追いついてないぞ。

 44程度じゃ焼け石に水だ。


 番長は一旦距離をとり『肉』にかじりついている。

 その効果でHP201まで戻る。


 うわ『肉』ってHP100回復なのか。

 結構高い効果だけど、それでも回復が間に合ってないぞ。

 ケルベロスの攻撃力から考えて一発で300位回復力がほしい。

 それに、ケルベロスの3つの頭。それぞれが独立して攻撃してくる。

 ゲームだと、3回攻撃のモンスターということになるのか!?

 それに、同じ攻撃を受けたら番長以外一瞬でHPが消滅するぞ。

 これはまずい。レベルが違いすぎるぞ。

 どうする?他のメンバーの様子を伺う。


 番長は、さすがに相手の強さを肌で感じたのか2つ目の『肉』と『どくけしそう』を口に入れながら、敵の様子を探っている。

 博士は、どれだけまずい状況か理解したのだろう、顔から隠しきれない焦燥感がにじみ出ている。

 りんは……。柏木さんをかばうように前に立ち番長が食べる『肉』とケルベロスに意識を向けている。


「どうするんです?」

 俺は自然に番長に声をかけていた。

「こんな強い相手を目の前にして逃げられるか!」

 闘志むき出しで答える。

「だけど……」

 勝てるのか?とたずねようとしたところで、

「逃がしてくれるような相手でもないさ」

 その一言で黙らされた。

 確かにあそこまですばやく3回行動されたら逃げたとしても全滅かほぼ全滅に近い形になるだろう。

 やはり戦うしかないのか?

「まだ手はあります。正門前の戦いの時、外に出た生徒をゴーレムは追いませんでした。ここでも外に出れば逃げ切れる可能性はあります」

 博士のその一言に思い出す。

 確かに最後に『さやちゃん』達が撤退したあとも追いかける様子は無かった。

 ここで、ケルベロスを撃破するよりはそっちの方が生き残る可能性は高そうだ。


「確かに足手まといがこうも多くては、戦えるような相手ではないか。俺が引き付けてる間になんとかしろ」

 番長のその一言で方針は決まる。

 生徒達もちゃんと聞いていたのだろう。皆が悲壮な決意で裏口を見つめている。

 

 そんな時、りんがいきなり叫び声をあげる。

「だめーーーー」

 りんがいきなり駆け出していた。

 何をと思ったところで気がつく。

 ケルベロスの三つの頭の前にそれぞれひとつずつ禍々しい黒い炎の塊が生まれていた。

 

 一定距離をとって、にらみ合いが続いていると思ってたのは間違いだったようだ。

 相手は力を貯めて攻撃の準備をしていたのか!?

 

 ケルベロスはその3つの黒い炎を3方向に打ち込む。

 りんはその一つに突っ込んでいく。

「だめだ、りん。やめろ!!」

 りんの意図を理解した俺は全力で止める。


 しかしその声もむなしく、りんは黒い炎に飲み込まれる。


「りーーーーん!」


 



さやちゃん「今、りんの悲鳴が聞こえた気がします」


まーちゃん「マンホールにでも落ちたんじゃない?」


しーちゃん「……お菓子……のどに詰まらせて……窒息……」


三人「「「心配です(だ)」」」


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まーちゃん「↓のリンクを一日一回クリックしてくださいお願いします」


まーちゃん「あと、評価や感想、それにお気に入り登録してもらえると嬉しいです」


まーちゃん「よろしくお願いします」


まーちゃん「りん、無事なら連絡しなさい! さやちゃんが特に心配してます」

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