凛の親友
ついに始まりました第2章。
やっとヒロインが増やせそうです。
PS.毎日更新は継続中
月曜日の朝って憂鬱だよな。
寝不足なんて時は特に。
「あおちゃん早くしないとおいてくよ~」
置いてくも何もどうせ教室に向かうんだから関係ないだろうに……。
あと、りんは何であんなに元気なんだ?
俺はあいつのせいで寝不足なのに……。
昨日、今にも寝ようとしてたら、「宿題忘れてた~写させて~」とか飛び込んできた。
りんが深夜アニメ見てたので、先に寝ようとしたらそんな事を言い出した。
それも、レポートの類の宿題でまったく手を付けてないとか。
レポートは考察だの感想だの、考えを書く必要があるから写すわけにも行かず、強制的に付き合わされた。
突貫作業で5時ごろまでに終われたのは奇跡かもしれない。
実質、睡眠時間2時間もない。
そんな訳で絶賛寝不足中なんだが……。
本当に、あいつは何で元気なんだ?
「ぎゃう」
「あら~」
ドシン
考え事してたせいだろうか、悲鳴に気がついて見てみると、りんが女生徒を押し倒していた。
「大丈夫か?」
りんはともかく、押し倒された女生徒が心配だ。
「大きい……少し分けてもらいたい」
りんお前は何をやってるだ!?
ズベシ
思わず突っ込みを入れる。
「何してるんだお前!」
「大きいんだよ、私に少しぐらい分けてくれてもいいと思わない!?」
ズベシ
「その前にやることがあるだろう!」
俺は倒れた女生徒に手を伸ばす。
「大丈夫ですか?」
「あらあら~ありがとうございます~」
何か変わった人だな。
あとりんが言うだけあって胸が大きい、じゃなくて。
「すいません、このバカがバカやって」
りんにも謝罪を促す。
「ぶつかっちゃってごめんなさい」
さっきの不埒な行為の分はなしか?
「あらあら~これは~ごていねいに~」
女生徒も頭を下げる。
「ですが~胸をわけてあげることは~できません~ですから~変わりにこれを~」
胸の谷間に手を突っ込んでひとつの飴玉を取り出すと、りんに手渡す。
「ありがとう~」
「ほんと、すみません」
「いえいえ~では~またあいましょ~」
そう言うと、ゆったりとした足取りで去っていく。
「今の女の人、いい人だね!」
それは飴玉をくれかたらじゃないよな? りん?
それにしても、のんびりというかおっとりというか、不思議な人だったな。
それから何事もなく、下駄箱から教室まで何度もトラブルがあっちゃたまらないが……、教室についた。
「おっはよ~」
「おはよ~」
俺達の挨拶にいくつかの挨拶が返される
「おはよ~お二人さん」「おはよ~りんちゃん」「おは~」
「まーちゃん、まーちゃん、おはよ~」
りんが『まーちゃん』に挨拶に行っているわざわざ挨拶に向かうのも珍しいな。
『さやちゃん』の取り巻きというか、良く一緒に居るメンバーの一人だ、あと一人加えて3人もしくはりんまで加えて4人で行動することが多い。
そういえば、『さやちゃん』がいないな。
「あれ?さやちゃんは?」
「ああ、姫ちゃんは朝錬の……」
朝錬に参加してるのか……。
「監督に」
え? 監督って何をしてるんだ?
「そっか~ビシバシやっつけてるんだね」
それは違うと言いたいが……それがマジなような気がして少し怖い。
「で、りんちゃん何か用があったの?」
「うん、さっき知らない女の子にあったの。いい人なんだよ~誰かわかる?」
おい、りんそれで解かるわけは無いだろう。
「解かった、少し調べてみるね。しーさん、しーさん、聞いてた?」
「……うん……」
「あ、しーちゃん居たんだ~おはよ~」
「……おはよう……」
気づかないとかりんもひどいな。
でもマジで俺も気がつかなかった。
『さやちゃん』グループの最後の一人、『しーちゃん』だ。
って、ほんとにどこに居たあの子?
「じゃあ、りんちゃん、ちょっと調べてくるね~」
「……いってくる……」
「二人ともお願い~」
って本当にあれだけの情報で調べに行ったぞ、いいのかあれ?
と、思っていたら、ホームルーム終わって授業開始までの隙間時間。
「転校生みたいだね~」
『まーちゃん』が報告しいる。
あの情報から良く転校生ってつかめたな。
「転校生なんだ~」
「ただね……妙なことに、詳細が良くわからなかった」
てか、その短時間で詳細がわかったらすごすぎる。
「詳細?」
「そもそも、転校って基本1週間前には何らかの情報があるはずなんだけど、今回はまるで昨日の夜から今日の朝手続きして、今日登校したってかんじなんだよね~」
「何かすごいね~」
全然わかってないだろう、りん。
あの人は転校生なのか……。
って、朝あった人でちゃんとあってるのか?
「うん?」
俺の袖口が引っ張られるのでそちらを見ると、気配もさせずに『しーちゃん』が来ていた。
何時の間に来たんだ!?
そもそも居たことに気がつかなかったぞ!
「……これ……」
となにやらA4の紙を渡してくる。
手にとって見ようとしてすぐに握りつぶす。
「即刻破棄して」
「……ん……」
渡した紙をその場で手品のごとく取り出したライターで、一瞬で燃やし尽くす。
え?一瞬で燃え尽きるって紙じゃかったのか?
そんな事を考えているうちにいつの間にかりんたちの隣に移動していた。
それにしても、りんお前の友達は何者なんだ?
さっきの紙……あの少女の詳細情報かかれてたぞ……。
顔写真に、身長、体重、スリーサイズ、それに加えて、住所、戸籍なんかまで恐ろしく詳細だった気がするぞ。
あわてて握りつぶしたから細かいデータ見てないけど……。
ただひとつ……。
彼女の名前が和宮 綾乃と、いうのは解かった。
りん「さやちゃん、まーちゃん、しーちゃん、私。四人合わせて『トラベラーズ』!!」
あお「『トラ……ズ』しか合ってないぞ」
りん「た、たしかに!」
あお「(トラブルズの自覚はあるのか……)」
りん「あおちゃんなんか言った?」
あお「あと、トラベラーズって言うのは……やっぱり、これぐらい辞書で調べろ!」
りん「解かった、調べてみる!」
『りんは辞書を調べた。難しいことがたくさん書いてあって良く解からなかった』
あお「…………」
りん「…………」




