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第41話 夜の密会(三人)

萌萌との謎の闘いの最中、小鳥遊たかなしさんが帰って来た。


 そして、何が起こったかというと。



「この! 萌は直ぐに隙をついて士郎君を誘惑するんだから! 反省しなさい~」

ペチンッ!ペチンッ!

「ちょっと! ひー、まだボク。パンツいてないでしょう。それにスカートめくれて士郎君に見えちゃってるんだよ!」


 ああ、俺の方から萌萌のお尻が丸見えだった。全てが見えていたな。


「そんなの関係ないでしょう。この淫乱萌~、今日という今日は許さないんだからね」

ペチンッ!ペチンッ!


 小鳥遊さんの優しいお尻ペチペチがリビングに響き渡る。


「くぅ~、士郎君。そんなにボクを見詰めないでよ~、恥ずかしいんだからー!」

「いや。小鳥遊さんが目を反らすなって言ってるから無理だぞ。萌萌」

「そうよ。反省も含めて萌の恥ずかしいん所全部見てもらいなさい! 全部ー!」

「や、やだぁ! 誰か助けてェェ!」



「丸見えだったな……色々」


 その後、萌萌は小鳥遊さんに解放され念願のパンツをいて、恥ずかしながら自室へと走って行った。


 そして、凛が帰って来て、萌萌と小鳥遊さんのやり取りを聞いて大爆笑してたな。


 今は4人で食事中なのだが────


《リビング》


「凛……ボク。士郎君に前部見られちゃったんだよ」

「ほう。全部のう……それはそれはちゃんと責任を取ってやらんといけんな。兄貴~」

「俺は萌萌に襲われてただけだ。俺は被害者そうだよな。萌萌、認めよ」

「つっ//// ボ、ボクのパ、パンツを脱がせたのは士郎君でしょう。何でそんなに冷静なの」


 あんな素晴らしいモノを見せられれば一周回って冷静にもなるだろうよ。


「萌萌に自然体で接してるだけだぞ。絆が深いという事だな。前よりも仲良くなったって事だな」

「あー、兄貴って結構されてるからな~、あんまり気にしなくて良いぜえ。萌姉」

「そ、そうなの? ならご飯終わった一緒にお風呂入ろうよ……背中また。流してあげるからさ」


 赤面しニマニマしながら俺の膝に手をえる萌萌、可愛い。


「良し。分かった。今夜は一緒に風呂に入……」

「 私達は健全な高校生なんだから駄目に決まってるでしょう!」

「ぐもぉ! 小鳥遊さん。いつの間に! 俺の両頬を引っ張ったんだ?」

「ひー、邪魔は駄目だよ。このままボクを士郎君と仲を深めるんだからね。それでこのまま……」

「そんなに誰かとお風呂に入りたいなら私が入ってあげるわよ。萌! ほら、さっさと行くんだから。立ちなさい!」

「なっ? いきなり手を引っ張らないでよ。ひー!」


 小鳥遊さんは萌萌の手を引っ張るとそのまま風呂場へと向かってしまった。


「……行っちまったな」

「兄貴もモテモテで大変だね~、色々と。本命に全然辿りつけてない感じでさぁ~」

「ふっ……そんな事もないぞ。今夜、俺の時代が動くんだからな。なんたって夜のお誘いがかかった。これはもうチェックメイトだからな」

「チェックメイト?……どういう事?」


 凛は頭に疑問符を浮かべ頭を傾けた。


 そう。今夜、俺は凪との関係をし進める。そして、決めるとも正しい告白をしてな。


《夜22時 朝比奈家》


ガチャッ!


「おっ! ちゃんと開けてくれてたのか…」


 俺は指定された時間に凪の部屋の窓から中へと入って行く。


「凪。来たぞ……返事が無いし中が暗いな。おーい! 凪。返事をして…」


カチャッ!

「ん? カチャッ?……なんだこれ? 手錠? 何でいつの間に」

「し、士郎~、今、直ぐに逃げて~、光莉ひかりちゃんが暴走して……フニャわああ!」

「凪? どうした? 何で椅子に縛られて……」


「フフフ……駄目ですよ凪さん。それじゃあ。シー君が帰っちゃうじゃないですか。それじゃあ今がありません。凪さんと私の思いが伝えられなくなっちゃいますからね」

「うぅぅ……士郎、ごめん。光莉ちゃん、暴走しちゃった」


 凪は両手、両足を縛られて椅子に拘束されていた。


 そして、彩希あき光莉ひかりさんは何故なぜか下着とランジェリーで俺の目の前に立っていた。


 いったいこの状況は何だ? 何が始まろうとしているんだ?


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