アカツキ
急がせるのも悪いと思ったので空を飛んでやってきた。地上を歩くより速いのだ。モンスターに絡まれないし、そもそも歩くより早いしで。〈飛行〉をくれたリバーバードには感謝である。初見のNPCにぎょっとされたり視線を集めたりすること以外は。さっきも町に入るときに騎士に驚かれたし。
これから先、倒すモンスターは考えないと私がモンスター扱いされそうだ。もし仮にドラゴンがいたとして、そいつらがスキルで生やしていたとしたら。それを収穫してしまった私ももれなく鱗付き生活である。ただでさえ羽と角を抱えているというのに。わたしゃモン娘か。・・・精霊はモン娘か?
そんなことを考えていたら『魔法研究会』のクランハウスについた。ここにたどり着くまでにいろいろ視線を集めていたけどクランの人には許してほしい。プレイヤーもいたので、あれは誰かとか聞かれるかもしれない。
街中でも空を飛んだ方がいいかな?人込みとか気にしなくていいし、一人の時はそっちの方がいいかもしれない。ただ勝手に飛んでもいいかわかんないので後で騎士にでも聞いておこう。
こんこん。
「おじゃまします」
「あ、速かったですねルピナスさん。いらっしゃ・・・え、その頭と背中どうしたんですか!?」
「プライマルディアーとリバーバードにもらった」
「もらった??」
「まてまてマジー。俺にも紹介してくれ」
そういって割り込んできたのはおそらく小人族の男性だ。大体130㎝くらいで赤色の髪をしている。ひげが生えてるし多分私より年上だ。年上を上から見下ろすのは初めてなのでちょっと興奮する。
「あ、そうでした!ルピナスさん、この人がお伝えした『情報屋二平』のクランマスターです」
「アカツキだ。よろしく頼む」
「ルピナスです。こちらこそよろしく」
まぁそうだろうとは思っていたが、彼が『情報屋二平』のクラマスだったらしい。なんとなく話しやすい雰囲気があるので、こういうのは得意そう。ちなみに小人族なのは盗み聞きがしやすそうだったから選んだらしい。プロじゃん。
「さて、自己紹介も済んだからここからは商売の話がしたいんだが・・・とりあえず本屋で手に入れられるスキルだな。『詠唱短縮』以外も知ってるのか?」
「知ってるよ。始まりの町が〈鑑定〉で、この町が〈身体強化〉。これが効果ね」
そういって二つのスキルの効果を見せる。というかこんなの、私に聞かなくてもクランでいけば情報手に入れられると思うんだけど、なんで私にお金払ってまで聞くんだろう。気になるし、あとで聞いてみようかな。
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