究極魔法の行使
おはようございます。8日目、すでに時刻は17時。リーゼとの約束まで魔法を創ってたんだけど、大切なことを思い出した。私せっかく作った究極魔法を使ってないっていう。
ということで、見せる約束をしていたお姉さんに今から使うよと伝えたところ、お店の奥にちょうどいい場所があるからそこで見せてほしい。と言われたので、ポーションを追加で買って準備は万端。
お姉さんは何やら機械のようなものを部屋の至るところに設置してる。お姉さん曰く不慮の事故防止とおそらく大量の魔力が部屋から漏れるから、それ対策らしい。
「そういえば、鍛冶屋の親方からお姉さんの名前聞いたよ。私、お世話になってるのに知らなかった。ごめんなさい」
「あれ、私言ってなかったのね。それじゃあ改めて、錬金術師のルキナよ。ポーションを作ったり魔法の研究をしたりしてるわ。よろしくね」
「錬金術師?」
錬金術ってあれかな。貴金属を作れるようになる奴。でもそれでポーションも作れるんだ。
「ええ。だれも見向きもしないような素材を、使えるように研究して発明するのが私の仕事。魔法のほうは趣味半分、仕事半分ね。これでも有名な研究者だったんだから。・・・よし、準備完了よ。中心で使って」
錬金術について聞いてたら準備ができたみたい。部屋の中心に立ってMPの確認。大丈夫、550近くもある。いざ。
「行きます・・・『私は世界に宣言する。』」
私を中心として文字の書かれた陣が成形される。文字自体が揺らいでいるから、多分魔力でできてるんじゃないかな。
「『世界よ。私は魂を収穫し、蓄え、私が関連した魂すべてと共に在ることを誓う。』」
どんどん陣が大きくなる。すでに床だけじゃ収まらず、壁にまで侵食してる。お姉さんが真剣に文字を読んでる姿が見える。あ、ポーションがぶ飲みしなきゃ。
「『全ての魂は私と共に在り、死して尚離れることはない。』」
「きれい・・・」
陣が天井に到達した。それだけじゃ足りず、陣の上にまた新たに別の陣が描かれていく。魔力が光り輝いて目が痛い。でも、あと少し。
「『私は彼らとともに歩み、彼らの存在を証明し続けよう!』」
唱え終わると同時に、描かれていた陣が体の中に吸い込まれた。同時に響くアナウンス。
≪〈魂の収穫者〉状態になりました。以降、〈魂の収穫者〉状態は解除されません≫
≪究極魔法を行使したことにより、魔法の極致にたどり着きました。スキル〈真髄〉を取得しました≫
「とてもいいものが見れたわ・・・ありがとう。体に問題はない?」
「大丈夫。私のほうこそありがとうお姉さん。これからもお世話になるね」
「ふふ、もちろんよ」




