呪いの館 ⑤
「これで全員集合かな……!」
美鈴とも合流した。
これで私たちのパーティは揃ったのだ。みんな呪い持ちだけれども。
「さて、この館からでるためにはどうしたらいいのか。ミキ。なにかある?」
「みんなでログアウトすること」
「ないんだな。じゃあ、とりあえず手分けして探してみるかー」
ログアウトしたら解決するじゃんか……。
いや、ログインしたらまたこれだからまた新たなデータとか作ってとかになるのだろうか。それもそれで嫌だな。
「八人いるし二人ずつで探していこう。じゃんけんで勝った順にチームになろうか」
さ、最悪だ……!
「ペア交換プリーズ! 無理だって今エルルゥとは!」
私のペアは幽霊になったエルルゥだった。
無理です。なんでこういう時だけ運がないんでしょうか!
「だめだよ。そう簡単にペア交換を許したらあの二人が暴走しそうだし」
とチリンはうぉたぁとマシュマロを見つめる。
ぐっ……そうだ。あの二人が交換できるとなると交換したいに決まってるよな。じゃあだめ、だよなあ。私はエルルゥと一緒に……。
「私は怖くないよ?」
「幽霊ってことが拒否反応を起こすのぉ!」
「幽霊ってだけでダメだからねミキは……。辛いだろうけど頑張って。さ、ルルーク行こうか!」
「うううう! チリンのバカ! 自分もロリになったロリコン!」
「ちょ、これは子供化の呪いだから仕方ないんだ! 私自身ロリコンというわけじゃないからな!」
幽霊ダメってこと知ってるくせに! あああ、怖い!怖い怖い怖いぃぃぃ!
「えーっと、ミキさん。私たちもそろそろ……」
「あれはエルルゥだから幽霊じゃない、あれはエルルゥだから幽霊じゃない……! あぁっ、やっぱ無理だよおおおおお!」
「……私たち探索できないんじゃないかなあ」
幽霊は絶対無理! このエリアじゃ私は単なる厄介者でしかない! もうゴミでもなんでもいいんで幽霊だけはやめてくれませんか……。
お、お金が欲しいんですか?そ、それとも私の体……?
わ、私の……
「私の体ならいくらでもあげるから幽霊だけはやめてぇ……!」
「そ、そんなに嫌なのか。過去にトラウマでもあるのか?」
と、トラウマはないんだけど……単純に怖いの。
だって物理攻撃も効かないんだよ!? 現実では魔法も使えないしどうやって対抗したらいいのさ!? あのじりじりと焼き付くような緊張感とか私ダメなの! 少しでも怖いと思うと怯えるタイプなの!
「……どうにかして私の体を見えなくさせる方法はないんだろうか」
「ひ、一人で探すのも嫌だし幽霊と探すのも嫌だ……」
「わかったよ。今からルルーク呼んでくるから。そっちならいいでしょ。幸いペアがサンだしバレることもないだろうし」
「お願い……」
その間は孤独で味わう恐怖に耐えてます……。
今ふとこの作品調べてみたんですが同じ名前の作品がありました。
…変えた方が良いんですかね?ゲームの名前をそのままにして題名変えた方が良いんでしょうか…。
サーチ不足ということもあるんですがどうしましょう…。




