98:エピローグ
何度目かのキスの後、ウリエルの舌が口の中に入ってきて、私はパニックになる。
こ、こーゆうキスは慣れていないから、どうしていいか分からない!!
私はどうしていいか分からず、何もできないでいたが、ウリエルは自由に舌を動かしている。気づけば舌を絡められ、吸い込まれるような状態になったと思っていたら……。
いつの間にか左手が私の顎を持ち上げ、右手がゆっくり左胸に伸び……。
卒業式を迎える今日までの間、五回、ウリエルに会うために地上へ降りた。その際、ウリエルは、私が泣きそうになると胸に触れていたけど……。
キスをしながら胸を触られるなんて、初めてのこと。
胸への触れ方も、地上の時と比べ物にならない。
しかも今、顎をはなした左手は、腰のあたりを撫でている。
いくつもの刺激が同時進行で、私の頭は真っ白になりそうだ。
「ちょっと待って」と声を出そうとするが、キスをされているので、それはただ「ううん、ううん」と甘い声が漏れるだけになってしまう。
堪らず全身で抱きつくことで、ようやくウリエルの動きが止まった。
止まった、と思ったら……。
「アリエル、そんなに甘えるな。おれの理性が吹っ飛ぶだろう」
甘い声で耳元で囁くと、そのまま私をお姫様抱っこした。
「ま、待って、ウリエル!!」
「待つ? 待てるわけないだろう」
すでに体はベッドの上に降ろされている。
「待って、ホント、初めてだから、私」
「おれだって初めてだから、大丈夫」
「二人とも初めてとかって、大丈夫なんかじゃ……」
それ以上を言えないようキスをされ、その後は……。
まさに18禁乙女ゲーで繰り広げられたような、めくるめく世界を体験した。
結果、ウリエルのこと以外は考えられない状態になっている。しかもウリエルだからなのか、大天使だからなのか、その体力は半端なく……。
閉じた神殿が再び開く24時間後まで、何度抱かれたか思い出せないぐらいだ。
しかもウリエルの宮殿に戻ってからもそれは続き……。私は『役割』が始まるまでの10日間、ウリエルの宮殿の寝所に閉じこもることになる。
寝所にはそれを踏まえたかのように、あの巨大な浴室とは別に、小さなバスルームも併設されていた。そして食事は部屋に運ばれるので、寝所からは出ないで済んでしまい……。
でも。
ウリエルと結ばれて心から幸せだったし、何より大切にされていると実感できたわけで……。
悪役令嬢ポジションで転生した時は、どうなるかと思ったけど。
しかも乙女ゲーをプレイしようとして死亡するという、恥ずかしすぎる状態でこの世界に飛び込むことになったけど。
結果的にはハッピーエンドを迎えることができた。
前世を知る友もいれば、素敵な伴侶もいる。
明け方まで私を抱き続けたウリエルは、さすがに疲れ切り、今はベッドで静かに寝息を立てている。
まさに天使の寝顔を浮かべるウリエルにキスをして、私も目を閉じた。
(完)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
無事ゴールインできて一安心です。
最近、視点更新や小話っぽいことに挑戦しています。
そこで本作でも用意してみました!
ズバリ。
「柚乃とガブリエルの初夜」
こちらを明日の【お昼の12時】に更新しようと思います。
さらに。
そちらで新作の告知も行うので、併せてチェックいただけると幸いです!
それでは明日もまたよろしくお願いいたします☆
・。*☆*。【短編を1本公開】・。*☆*。・。*☆*。
『目覚めたら金髪碧眼の貴族の青年の幼馴染みだった件』
https://book1.adouzi.eu.org/n5222ie/
目覚めると、金髪碧眼の貴族の青年と目が合った。
彼は一体誰……?
恥ずかしがり屋の主人公と
努力家で優秀なのに自己評価が低い美貌の青年。
夏の初め、二人の関係は――。
切なさとキュンとハッピーエンドを詰め込んだ短編です
゜・。*☆*。・゜・。*☆*。・゜・。*☆*。・゜・。*☆










































