93:あまりの際どさに、堕天するかとヒヤヒヤ
翌朝。
神の家に戻り、そして天界に帰ることに泣きそうになると、ウリエルは私の胸に手を伸ばした。それをされるともう、泣くような気分ではなくなり、私はベッドから飛び起きることになった。
神の家に着くまでの車中でも、ウリエルは隙あらば私の体に触れようとする。その結果、別れを惜しむような雰囲気にはならない。
マティアスとソフィアの前で、別れの言葉をウリエルと交わした時。
最後の最後に私のお尻に触れ、「ウリエル!!」という叫びと共にさよならすることになった。
そんな状態だったので、天界に戻ってから寂しい気持ちになっても……。
ウリエルのエッチな行動ばかりが思い出されてしまう。
そうなると寂しい気持ちは一気に吹き飛ぶ。
そして日々は確実に流れていく。
ラファエルとアクラシエルはその関係を深め、ついに婚約した。アクラシエルの卒業後の進路は、ラファエルと婚儀を挙げ、そして休みもとりやすい天空図書館の『役割』に就くことになった。
エルサ……柚乃は卒業後、ガブリエルの宮殿内にあるサロンの管理の『役割』を担うことになった。サロンには、大天使お抱えの画家と作家がいる。彼らにどんな絵を描かせ、どんな文章を書かせるのか、それを管理するのが柚乃の『役割』だった。
「伝統的な絵画もいいけど、冒険もしてみない、って今、画家を説得しているの。カナ、今度地上へ降りたら、同人誌を一冊調達してきてよ」
柚乃は真剣な表情で、私にそんなことを頼んだりする。
私はというと、一カ月に一度ぐらいの頻度で、地上へ『悪魔狩り』の名目で降りていた。
マティアスとソフィアも、そのためにちゃんと時間を作ってくれる。そしてなぜかそうやって地上に降りる度に、必ず性悪な悪魔と出会い、それを狩る羽目になっていた。マティアスとソフィアは、致し方なく悪さをする悪魔を狩ることになっていたが……。私はおかげで定期的に地上へ行くことを、学校から咎められることもない。
地上で再会すると、相変わらずウリエルは、私が泣きそうになる度に、エッチなことをしようとする。それがなんだかエスカレートしていて、私は自分が堕天するんじゃないかとヒヤヒヤしてしまう。でもあまりに際どいことをすると、主による縛りがウリエルに発動するようで、そうなるとウリエルは借りてきた猫のようにおとなしくなった。
ミカエル様は相変わらず孤高のまま、淡々と天界を見守っている。
柚乃を尋ね、ガブリエルの宮殿に行った時に、たまに顔を合わせると「アリエル、ウリエルの修行は順調なようだ。君に会いたいがために、かなり頑張っているようだ」そう教えてくれた。
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次回更新タイトルは「まだまだ新婚気分冷めやらぬ」です。
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既に詰んだ後ですが、これ以上どうしろと……!?』
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