89:ベッドシーンみたいじゃない!?
「……それで、アリエル、おれがこんなに苦しんでいるのに、答えてくれないのか?」
「あ、ごめん。なんだっけ?」
ウリエルは私をカウチにぐっと押し付けると、上からのぞきむようにして、私を見下ろす。
「アリエル、お前にとってミカエルは、なんなんだ?」
な、この体勢!!
ベッドシーンみたいじゃない!?
いや実際、カウチといってもベッドみたいだし、私は寝ている状態だし。そこにウリエルは両腕をついて私を……。
「アリエル、聞いているのか!?」
「は、はいっ」
心臓がフルスロットルになり、全身の血流がとんでもなくよくなり、体が熱くなりながらもなんとか答える。
「ミカエル様は他の大天使とは違うというか、何かを超越した存在で、もはや手出しできない不可侵な存在。ものすごく魅力的だけど、誰の手にも入らない存在というか。だからまさに崇拝の対象だよね? 私、前世でも恋愛経験が乏しかったし、綺麗な体のまま天界に召されたし、天界でももちろんその状態が続くと思っていたの。でもそれだと寂しいでしょ。エルサはガブリエル。マティアスとソフィア。アクラシエルはラファエル。でも私は……。だからミカエル様を心の拠り所にしていた、そんな感じかな」
私の説明に納得したのか、ウリエルが力を抜き、元のように私の横になった。
「なるほど。ミカエルとは結ばれるつもりがない……」
ウリエルはそう言うと、私を見る。
「ならどうしておれに会った時、おれと結ばれる可能性を考えなかった?」
「それは……。前世にもウリエルは存在していたの。ミカエル様によると、私のいた前世はこことは違う別の世界、らしいのだけど。ともかく私の知る前世でのウリエルは、プレイボーイで遊び人だったの。何度も堕天して、地上には沢山の関係を持っている女性がいたから……。だからウリエルに初めて会った時、信じられないぐらいかっこいいと思ったけど、百戦錬磨だから近づいてはいけない……と思ったの」
私の説明にウリエルは絶句している。
「ひどいな。アリエルの前世でのおれって、一体何があってそうなった!?」
本気で頭を抱えていた。
「本当は堕天したこともないし、女遊びもしていないのに、でも私はそれを知らなくて。ウリエルは私の体目当てに近づいているのかな、って思ってしまって……」
突然ウリエルが私の両手を掴み、真剣な表情になった。
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次回更新タイトルは「好きだから抱きたいと思っている」です。
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