83:本当の終わりは……
さっき会ったウリエルのことを思い出し、胸をキュンキュンさせることもできたが、頭に浮かんだのはミカエル様の言葉だ。
つまり、今はあの言葉の意味を考える丁度いいタイミングだと思えた。
そこで改めて考える。
ミカエル様が言っていたことは……。
まるで、私が悪役令嬢ポジションにつながるフラグを折るために行動していたことを、知っているようだった。いや、知っているのだ、きっと……。天界で起きている出来事をミカエル様は……すべて把握しているのかもしれない。
でも私がとった行動、柚乃と一緒に動いた行動は、確かに誰かを貶める行動ではなかった。
ガブリエルと柚乃が結ばれることになったのは……結果として悪いことにはなっていない。寝所にこもって出てこないぐらい、二人は愛し合っているわけで。それに柚乃とガブリエルが結ばれたことで、私は自由に動けることになった。
これから私はウリエルに一日も早く天界に戻るよう、この後説得するつもりだったし、ウリエルが天界に戻れば、ガブリエルはマティアスとソフィアに憎しみの感情を向ける必要もなくなる。つまり堕天せずに済むのだ。
ラファエルとアクラシエルは正しく結ばれる方向に動き、マティアスとソフィアはすでに婚姻関係を結べた。これで私とウリエルの想いが一つになれば……みんなハッピーエンドになる。
それですべてが終わるというわけだ。
唯一気になることと言えば……。
ミカエル様はやっぱり一人ということだ。
柚乃によると超難易度高いルートらしいが……。
もう攻略不可能でいいと思えた。
だって実際ミカエル様を前にすると、恋愛感情なんて維持できない。
会った瞬間、その顔を見た瞬間、声を聞いた瞬間。
心臓は確かにドキッと反応する。でもミカエル様を前にしていると、そのドキドキを継続することができないのだ。どんなにときめいても、気持ちは静かに落ち着いてしまう。
それに何だろう。
ミカエル様に問われると、すべてを包み隠さず話してしまうのだ。
自分の意志とは無関係に、言葉が紡がれてしまう。
問われたことに答えるだけではない。
自分が感じた疑問さえも、ミカエル様に見つめられると、口にしてしまう。
あの時の状況を私は思い出す。
――
「まったく、ウリエルはなぜそんなことを君に言ったのだろうね」
ミカエル様がため息をついていた。
私はミカエル様の「なぜ」が、何に対するなぜか分からず、首を傾げる。
するとミカエル様が私を見た。
「ミカエル様のなぜが、何に対するなぜか、分からないのですが」
質問に答えるだけでなく、質問さえも私の意志とは無関係に、口から発せられていた。
――
そう。
ミカエル様を前にすると、何もかもをさらけ出すことになる。
恋の駆け引きなんてできないし、隠し事なんて一切できないし、見せたくない感情も見せることになる。嫉妬、怒り、焦り。そう言った感情は恋愛につきものだと思う。そのドロドロした感情を、そんな感情とは一切無縁のミカエル様にさらけだすのだ。その上で自分のことを愛して欲しいと告げるなんて……。無理だ。私にはできない。
あ……だからこそ超難易度高いルートなのか。
私はそこで伸びをした。
ミカエル様に言われたことは、一応これですべて理解できたつもりだ。
まずはウリエルに会って話をする。
改めて私は決意した。
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