70:驚きの変化
宮殿の門で名前を告げるとすぐに部屋に……客間となっている建物に案内された。
そこに入ると……。
え、本当に柚乃?
そう思えるぐらい、色っぽくなった柚乃がそこにいた。
キャラメルブロンドのおかっぱは、柔らかくウェーブを描き、肌艶がすこぶるいい。しかも着ているキトンは初めて目にするもので、生地が薄く透けている。つまり下着としてつけている布が見えているという、実にセクシーなキトンだ。
……こんなキトン、街にあったっけ!?
しかもその姿の柚乃のバストは、アリエルに負けないぐらいのサイズに見える。
思わずその体をガン見してしまったが、まずはお祝いの言葉を口にした。
「柚乃、結婚おめでとう」
「ありがとう、カナ!」
柚乃はローソファから立ち上がると、私から花束とケーキを受け取り、侍女の名を呼ぶ。
次女は花束とケーキを受け取ると、一旦下がった。
「柚乃、ガブリエルとの新婚生活はどうなの?」
私の言葉に柚乃はニヤリと笑う。
「見ればわかるでしょ」
「……まあ、なんだかすごくエロい体になったよね」
柚乃はこくりと頷いた。
「ゲームの設定なのか、ガブリエルの大天使の力なのか、とにかく抱かれる度に体が変わるのよ。胸なんて2サイズアップしてビックリ。身長も150センチだったはずなのに、今じゃ160センチだからね。ウエストもぐっとくびれて、ヒップもきゅっとあがったから。髪も自然とウェーブがかかってきたし。もうホント、ビックリ。まあ、さすがにこれで打ち止めっぽいけどね」
「……それはすごいね。体型の変化もすごいけど、そんな透けているキトンも初めて見た」
「ああ、これね」
そう言って柚乃は自身のキトンをつまむ。
「これは特注品みたい。最初は普通のキトンだったのよ。でもね、ある時、入浴を終えたらこれを着せられたの。入浴の手伝いの『役割』を担う天使に尋ねたら、『ガブリエル様からの贈り物です』って言われて。こんなもん着ているようで、着ていないも同然じゃない。だから恥ずかしいって、ガブリエルに言ったのだけど……。この透けて見える体がたまらないと。で、確かにこれを着るようになってから、ガブリエルの求め方がさらに激しくなったというか……。まあ、それで毎日のように着ていると、次第に慣れてきたわけ。人前でも堂々と着ていられるようになっちゃった。体型がね、どんどんよくなっているから、恥ずかしさも薄れた、っていうのもあるかもだけど」
私は持論を柚乃に話してみた。
「モブキャラがガブリエルの伴侶になっちゃったから、ゲームで補正がかかったのかも。ガブリエルの本来の伴侶はアリエルなわけでしょ。だからアリエルの体型に近づけた、とか」
「あ、なるほど。それはあるかも。カナみたいな体型になれるならウエルカムよ。ガブリエルも大喜びしそう」
そこに侍女が私の持参したケーキと、花束を花瓶に飾って運んできた。
ローテーブルに、ケーキと花が並べられる。
さらに香りの良い紅茶も、一緒に出された。
早速ケーキを食べながら、おしゃべりを再開する。
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本日は2話公開です。










































