67:お祭り騒ぎ
家に戻り、柚乃に手紙を書いた。
まずは婚姻を祝う言葉をしたためる。
手紙はもしかしたらガブリエルも見るかもしれないからだ。
その次にマティアスとソフィアは今朝、神殿へ入ったようだ、おめでたいことが続いて嬉しいと書き添えた。そして今後学校に来る予定があるなら、教えて欲しいと書いて締めくくった。
手紙を書き終えると、ホワイト・ベーカリーで手に入れたパンを食べ、ガブリエルの宮殿へ向かう。地図で確認していたが、ガブリエルの宮殿はミカエル様の宮殿の近くにあった。
上空からミカエル様の宮殿……これまたウリエルの宮殿と同じように巨大な街にしか見えなかった……を眺め、この建物のどこかにミカエル様がいるのかと胸を高鳴らせる。
ガブリエルの宮殿に着くと、入口の門に降りた。そして警備についている騎士に、手紙を柚乃に、エルサに渡すように頼む。
すると。
「ガブリエル様が伴侶を迎えたということで、宮殿はお祭り騒ぎになっている。祝い酒や祝いの料理もふるまわれている。奥方の友人ならば、特別に中に入ることを許可しよう。お二人は寝所から一週間は出てこないと言われているので、会うことはできないが、祝いの料理でも楽しんでいくといい」
門の警備の責任者は、とても親切な天使だった。
御礼を言い、ガブリエルの宮殿の中に入る。
それにしても柚乃、やるなぁ。
寝所に一週間もこもる、か。
それだけこもれば、マティアスとソフィアは婚儀を挙げられると踏んだのだろう。それか本当にラブラブで、そうなったのかもしれないが。
そんなことを考え歩いていると、祝い酒を渡され(でもまだ飲めないと言うと代わりに葡萄ジュースをくれた)、お菓子、フルーツ、花などをもらった。
さらに。
ガブリエルと柚乃の姿を描いた、F0サイズの油絵も配られている。
私はこの絵を配っていた天使に話しかけた。
その結果、天界には、画家の『役割』を担う天使がいることを知った。
天空図書館内の美術館に飾られる大天使の絵を描いたり、大天使のお抱え画家となって、祭事に挑む大天使の姿を描いたりするという。他にも街に住む天使に頼まれ、肖像画だったり風景画だったりも描くというのだ。
なるほど。
ミカエル様の噂を聞くことがあっても、姿を見たり、声を聞いたりは無理だろう。
ならばミカエル様の姿を画家に……絵師さんに頼んで描いてもらい、部屋に飾ってもいいかもしれない。
そうすれば、毎朝その絵を見て祈りを捧げるという楽しみが増える。
いろいろ受け取ったものを抱え、家に戻った。
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次回更新タイトルは「狂喜乱舞」です。
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