28:男性騎士の肉体美を見るチャンス!?
ラファエルが案内してくれたのは、広場の中央エリア。
帰還する天使はもちろん、それぞれのエリアに配置されている神官も、一望できる場所だ。
本来この場所で、ラファエルが広場を監視するようだった。でもラファエル自身は、上空からこの広場を見下ろすことにしたようだ。つまり私とマティアスは、上空にいるラファエルの真下で、悪魔狩りから戻る天使や神官を見学する形になった。
ラファエルが上空に行くと、マティアスが口を開く。
「アリエルは無鉄砲かと思ったが、そうではなかった。まさか大天使と知り合いとはな」
マティアスが茶化すように私を見る。
「そんな、知り合いというほどでは……」
困惑する私に、マティアスは笑いかける。
「昨晩、古の悪魔の魔力を清めるのに、力を使い切った。そして気を失った。そこで天界救急本部に運ばれ、大天使ラファエルに癒しの力を受けた、そんなところか?」
「すごい。どうして分かるのですか?」
「ラファエルは昨日のことを知っていたし、お前のことを気遣っていた。お前自身も、ラファエルのおかげで学校に行けたと言っている」
確かにそうだがマティアスの観察眼は……やはりすごいと思った。
「そろそろ帰還じゃないか」
広場がきれ、地上へ続く空が見える辺りに、マティアスが視線を向ける。
私もそちらへ視線を向けると……。
確かに天使の姿が一人、二人と見えてきた。
「それでアリエル、お前が探しているその子の特徴は?」
「金髪で碧い瞳の女性の天使です。色白でほっそりしていて武器は弓。とても美しいので絶対に分かると思います!」
「……そうか? その特徴を持った天使なら、五万といそうだが」
マティアスは分かっていない。
ゲームの設定が、嫌でも気づかせてくれるはずだ。
「お、金髪碧眼の女天使がいるぞ」
「!! どこですか?」
「ほら、右側の」
言われた方角を見ると……。
確かに金髪碧眼の女性の天使だが、少しがたいが良すぎる。
「あれは違いますね……」
「ではあっちは?」
「武器が槍ですよね……。違う、かな……」
「そっちのは?」
「あんなに長身ではないと思います」
マティアスは相当目がいいのか、金髪碧眼の女性天使を漏れなく見つけ、私に知らせてくれる。そしてマティアスの「その特徴を持った天使なら、五万といそうだが」という言葉は間違っていなかった。
金髪碧眼の女性天使で騎士、というのは予想外に多く、私は確認作業に追われた。
当然だが、今日もまた男性騎士の肉体美を見る余裕は……ない。
見られるかも!と思った瞬間があっても、神官の癒しの力が発動し、すぐに金色に輝いてしまう。一瞬見えたと思っても、すぐ跪いて神官に抱きしめられてしまう。
結局肉体美は……見られなかった。
そんなこんなで一時間経ったが、ソフィアはまだ見つからない。
そこからさらに十五分が経った時。
「……あれは」
マティアスが息を飲んでいる。
もしやゲームの設定が気づかせてくれた!?
「マティアスさん、いましたか?」
マティアスは困惑気味に返事をした。
「……ああ。あれは……すごいな」
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次回更新タイトルは「可憐だが凛として、でも……」です。
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それでは明日もよろしくお願いいたします!










































