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第74話 増援追加

諸事情がありまして本日の投稿は夕方になってしまいました。

朝の投稿を楽しみにしてくださった皆さんにはご迷惑をおかけいたしました。


それとご報告です。

アルファポリス様より出版されました新作「勇者のその後~地球に帰れなくなったので自分の為に異世界を住み良くしました~」は大変御好評のようで、なんと発売日から三日で増刷が決定致しました!

お買い上げいただいた皆さんには心から感謝いたします! まだの方も是非お手に取っていただければ幸いです!

「お疲れ様。少ない戦力でよくやってくれた」


 ゴーレムを倒したゼルド達をライズは手放しで褒め称えた。

 作戦があったとはいえ、たった3人でゴーレム2体と戦ったのだ。

 その奮闘は称えられなければならない。


「ふっ、我等の実力なら当然の事である」


「ワウッ!」


「シャシャー!」


 褒められて上機嫌なゼルド達は口々に自分達の成果を誇る。


「それにしても本当に文字を削るだけで倒せるのだからゴーレムというのは面白い存在である」


 ゼルドは自分が停止させたゴーレムを思い出し、不思議そうに首を捻った。


「あれは真実と言う意味のエメトって言葉が書かれていたんだよ。ゴーレムはその文字を刻まれる事で動く事が出来る様になるんだ。けどそこから一文字無くすと、死を意味するメトという言葉になって活動を停止してしまう特性を持っているんだ」


「だからたった三人で闘う様に命じたのであるな。相手の弱点を知っていれば最小限の人数でも勝利を者に出来る、すばらしい策であった。さすが我が主」


 恐怖を感じず、淡々と、文字通り機械的に攻撃してくるゴーレムの厄介さを体験したゼルドは、素直にゴーレムを驚異的存在と認識した。

 もしかしたらかつて自分達の里を襲い、一切の意思の疎通が出来ずに闘い続けたバエルの使徒である猫人間を思い出したのかも知れない。


「通路の奥には扉があったんだよな?」


「うむ、鍵が掛かっている様子は無かったが、奥が続くようなら戻ってこいと言われたのでな。中は見ずに戻ってきたぞ」


「ああ、それで良い。これ以降も番人が居る可能性があるのなら、増援が必要だからな」


「よし、ゼルド達は一旦ここで休憩して、ケルピーはこの手紙を持って事務所から増援を連れてきてくれ。頼むぞケルピー」


「ヒヒィィィィン!」


 ライズから手紙を差し出されたケルピーは、嘶きを上げると手紙を咥えて走り出した。

 後ろ半身が魚の尻尾であるケルピーだが、今の体は何処を見ても普通の馬だ。

 ケルピーは自分に鞍を付けた者のいう事を聞いてしまう不思議な性質がある。

 そして地上で走る場合にはとても足の速い駿馬の姿になる事ができた。


 そんなケルピーだからこそ、連絡役として手紙を運ぶにはうってつけの人材と言えた。


 ◇


 待つ事数時間、ライズ達の耳に巨大な何かが高速で這いずり寄ってくる音が聞こえてきた。


「来たか」


 そう、やって来たのは、馬の頭をした巨大な蛇ミシガネビクだ。


「待たせたな大将! 増援を連れてきたぞ!」


 ミシガネビクが身体を伸ばして地面にへばりつくと、その上から魔物達が降りてくる。

 全員が小柄で、人間と大差ないサイズの魔物達だった。

 彼等はライズからの手紙に書かれていた、隠し入り口に入れるサイズの魔物ばかりであった。


「よし、それじゃあ遺跡の内部探索の開始だ!」


「「おおー!!」」


 魔物達が吼え、続々と遺跡の中へと入っていく。


「それじゃあ俺も入るから、ラミアはここで待っててくれ」


「いえ、私も同行したします。ライズ様のお傍を離れるわけには参りませんから」


 同行する気満々のラミアがライズの命令に反対する。


「いや、ラミアはサイズ的に入れないだろ?」


 入り口は人間大の生き物しか入れない。

 だがラミアは体長7mオーバーの大型の魔物だ、通路を通り抜けるのは少々困難に思えた。


「いえ、私の横幅は細いですし、尻尾もこの通りグネグネ動きますから、きっと奥まで入れます!」


「いや、それだと出入りが大変じゃないか?」


「何とかなります!」


 そういってラミアが隠し入り口から内部にもぐりこむ。


「いよいしょっと!」


 木の幹に偽装して作られた入り口から地下へと身体を器用にクネグネ回しながら奥へと進んでいく。


「おー、器用なもんだ」


 少し横でラミアが入っていく姿を眺めているライズ。


「あ、ん、んしょ! む、胸が……」


 どうも胸が引っかかったらしくラミアの尻尾がビッタンビッタン振り回される。


「おおっと、危ね!」


 尻尾が当たらない様に後ろに下がって回避するライズ。


「あ、ふ、服が、や、駄目、破れちゃう!」


 今度は拭くが引っかかったらしく艶かしい悲鳴を上げるラミア。


「お、おう? 大丈夫か?」


「は、はい! 大丈夫です! あいた! 鱗! 鱗ぉぉぉ!」


 鱗をどこかに引っ掛けたのか、ラミアの尻尾が上下にビターン、ビターンとわりとシャレにならない勢いで地面に叩きつけれられて土が水飛沫のように弾き飛ばされる。

 既にライズはミシガネビクの影に避難済みだ。


 そうして待つ事数分。


「やったー! 入りましたよライズ様ー!」


 通路の奥から歓喜するラミアの声が聞こえてきたのだった。


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