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【書籍2巻1/15発売】収納おじさん【修羅】 〜再就職で夢の探索者生活。ペットボトルサイズの収納スキルでダンジョンを爆速で攻略する〜  作者: 紫炎
第四章 竜殺し編

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マジガチリベンジ2

 ダンジョンタウンで武器の発注をし、烈さんとの買い物も終えて川越メイズホテルへと帰ってきた私たちですが、現在は烈さんの要望で地下の闘技台へと来ています。

 つまりはバトルですね。前回のリベンジがしたいという気持ちもあるのでしょうが烈さんは純粋に戦うことがお好きなのだそうで、今回付き添いでダンジョンタウンまで来ていただけましたし、お付き合いさせていただくことになりました。

 怪我をすることなく、高レベルの方との戦いが経験できるのですから私としても願ったり叶ったりではあるのですよね。

 そして前回は実力を発揮する前に不意打ちで倒してしまったようですし、今回こそが烈さんの本領発揮ということになるのでしょう。


「わりーな大貫さん。俺のわがままに付き合ってもらっちゃって」

「いえいえ、今日は一日付き合っていただきましたし、それに高レベルの探索者との立ち合いは私自身にもメリットのあることです。時間があるなら、いつ声をかけていただいても問題はありませんよ」


 私も日々バージョンアップしております。烈さんと切磋琢磨することで更なる高みに登れるはずです。


「サンキューな。で、それってロックメイルか?」


 せっかく手合わせするのであればと探索時の格好に着替えてきたのですが、烈さんは私が新たに身に付けている装備が気になったようです。


「はい。あちらのフォーハンズとお揃いですね。知っているんですか?」

「まあな。俺は使ってないが、今の大貫さんみたいにジャケットを上に着込んでも邪魔にならない程度に薄くて頑丈ってんで、うちの連中も何人か身に付けてるな」

「ほぉ、そうなのですね」


 確かに貧弱な私でも苦もなく着れるのですから、有用ではあるのでしょう。


「フォーハンズ。そいつと一緒に手に入れたってわけか。良いねえ。従魔を二体に魔法具型人形も従えて、自ら手に入れた装備で探索をする。大貫さんも探索者ライフを楽しんでるってわけだ」

「順調過ぎて怖くなることもありますが、そうですね」


 短い期間ですが、やった分だけの成果があって充実もしております。これは前職では得られなかった充実感です。


「だろうな。短期間でここまでやれるんだ。つまづいてなんていられねえだろうさ。とはいえ、近接戦用の装備としては若干弱い気もするが、まあ大貫さんは速度で圧倒するタイプだから問題はないのかね」


 烈さんの言葉に私は少しだけ微笑んでしまいました。接近戦メインと思われているようですが、私の本来のスタイルは岩砲弾などを用いた遠距離戦メインです。ですが、それを分かりやすく晒す必要はありません。手札はいくつも隠し持つ。ユーリさんにも警戒心が足りないというようなことも言われていますし、探索者たるもの、虚実を交えて実力を隠してみても良いと思うのですよ。

 おや、そんなことを考えている私にラキくんが近づいてきました。


「キュル」

「ラキくん、心配してくれるのですか?」

「うーん、心配はしてるけど……ゼンジューローがレツをいじめるんじゃないかって方を心配してるみたい。前も一瞬だったしって思ってるわね」

「……そうですか」

「不甲斐なくてすまん」


 ティーナさんの補足に烈さんが落ち込んでしまいました。あとうちの子たちの私への認識が最近よろしくないように感じます。何故でしょうか?


「まあ、確かになぁ。前は情けない姿を見せちまったし、ラキにそう思われるのは仕方ねえかもなぁ。けど」


 突然、烈さんの体から赤いオーラのようなものが噴き出しました。


「前回は様子見のつもりだったからなー。言い訳になるが高レベルのスペックだけでやれると思って油断した。ありゃ完全に俺が悪い」


 そう言って闘志をたぎらせた目で烈さんが私を見てきます。

 その様子に慢心も油断も感じません。つまりはここからが本当の台場烈という探索者の実力が見れるということなのでしょう。


「だから今回は最初から全力で行く。大貫さん、これがスキルの『身体強化』ってヤツだ」


 烈さんが自らのスキルを明かしました。スキル身体強化。それは文字通りに身体を強化するスキルです。単純な効果のスキルですが、高レベル・高ステータスの探索者が使用すれば、その力は凄まじいものとなります。なるほど、それを発揮する前に倒してしまったのが前回ならば確かに烈さんは自分の実力を全く発揮できていなかったのでしょう。


「けれどスキルはあまり人に教えるものではないと聞いています。よろしかったのですか?」

「別にこいつのことは普通に知られてるし、プロフィールにも載せてっから平気だ。切り札は他にあるしな」

「なるほど」

「そんでアンタのスキルは前回でおおよその予想はついている。悪いが勝たせてもらうぜ」


 本気の目をしておりますね。これが高レベルの探索者ですか。その溢れ出ている闘気だけで肌にビリビリと来ます。


「じゃあゼンジューローとレツの模擬戦、始めるよー。ほい、それじゃ試合開始!」


 そしてティーナさんの合図とともに烈さんが駆け出しました。

【次回予告】

 台場烈。嗚呼、台場烈。台場烈。

 天を舞う漢の名は台場烈。

 跳び跳ねる漢の名は台場烈。

 死神が手招きする名は台場烈。

 漢の名は台場烈。熱き血潮の闘士なり。

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収納おじさん【修羅】の書籍版2巻はアース・スターノベル様から2026年1月15日に発売です。
WEB版ともどもよろしくお願いします。

収納おじさん書影

【収納おじさん2巻特集ページはこちら】
【収納おじさん1巻特集ページはこちら】
キャラクター紹介や試し読みが見れます。
― 新着の感想 ―
次回予告が毎回ボトムズやスクライドっぽくて好き。
[良い点] おじさんがまだまだ勝てそうなところ [気になる点] ボッコボコのギッタンギッタンになりそうな烈君のメンタル
[一言] 跳ね飛ばされて天を舞って死にかけるんだな…
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