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#73海戦

海戦には詳しくありませんが、一応書いてみました。

ここは下関海峡。本州側からここを渡れば、九州への攻撃が可能になってしまうので、

何としてでも守りたい。そう思っていたのが、この、サチ国艦隊の船員たちだ。

サチ国の艦隊は、日本皇国から輸入したガレオン船が10隻。この時代からすれば、

ここまで優秀な船が10隻など、歴史に残るようなことだ。対して日本皇国の艦隊は、

半分のわずか5隻。この戦、サチ国の勝利は確実、サチ国海軍はそう思っていた。


ついに両艦隊が顔を合わせた。しかし、両軍は同じガレオン船のはずだが、

日本皇国の船には異様なものがついていた。


「何だ、あれは・・・・」


そう言いながら、サチ国海軍の指揮官は、輸入した望遠鏡を覗いている。

その異様なものとは、船の側面についている大砲のことだ。その金属の筒が、指揮官からは

何か分からなかった。この世界に、まだ火薬や、爆発の概念はないので当然のことだ。


「・・まあいいか。予定通り作戦を開始する」


指揮官はそれが何か分からなかったので、気にしないことにし、作戦を実行するよう命じた。

作戦とは、油を塗った弓矢を用意してあった松明から火をつけ、その火矢を船に向けて放つ、

というものだ。その作戦を実行すべく、火をつけようとしたその時、


ドォォォンッ!!


突然、そんな轟音が鳴り、それ以降、立て続けにその音が鳴った。突然のことに、

何が起きたか分からずにサチ国の船員は混乱した。この時、既にサチ国艦隊10隻全てに穴が

開いていて、浸水も始まっていたのだ。もう沈没も間近だ。そんなことにも気づかずに、

サチ国の兵士たちは、被弾の衝撃で倒れた松明による引火を何とか食い止めようとしていた。

しかし、それも空しく、ガレオン船で構成された精鋭部隊は儚く、沈んでいく。


「もう、ここまでか・・・・」


指揮官の悔しみによる一言。


「この部隊が負けるとは、我が国の敗北は確実だな」


そんな声も届かず、サチ国海軍の10隻は全て沈没。逃げ帰った者もいないので、サチ国には

行方不明という知らせしか届かなかった。それは、日本皇国が大砲を使っていたということも。

それにより、新兵器の存在を知らないまま、サチ国は戦いを続けることとなってしまった・・・・

その後、瀬戸内海などの制海権を獲得した日本皇国は猛威をふるうこととなる。


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