表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/56

56

2、掲示板 3 投書箱 のどちらかになる。 4 直接話す、は依頼が決定してからにした方が良いと思っている。

 とすると、掲示板と投書箱なのだが、掲示板はネットのようなものがないので、伝言板と同じく場所を必要とする。となると投書箱しかない形だ。だが、問題は投書箱をどこに置くか、ということだ。

 常套手段では、チラシの横に置くのがベターなのだが、何でもかんでもリサの宿屋にお世話になるのは違うと思っている。となると別な手段だ。どこか公共的な場所に置きたい。例えば役所とか? 図書館? 他はどこだろうか? 私は考えて学校も思いつくが学校に知らない人物が入ってくるのは不審者になって危険なので学校は却下だ。

 他にはどこだろう。どこかのお店とか? そう考えると私のお店も公共的な場所になるだろうか? そう考えるとうちでもOKかも。ただ、問題は親には私の活動は内緒にしていることだ。お兄ちゃんを巻き込んで許可を取ってしまおうかな。お兄ちゃんに頼めばなんとかなるかもしれない。

 候補に考えておこう。他はどこだろう。どこかの軒下? 絶対にいたずらされるから却下だな。私はそう思うと他の案は思いつかなかった。

 やっぱりうちに置くしか無いかな。

 私はそう思うと選択肢としてはうちに置くしかないと思った。消去法で考えると他に方法がないとも言う。


 わたしは明日、お兄ちゃんに相談しようと決めた。


 悩みに悩んだ翌朝。朝食の席でセカリ兄ちゃんの予定を確認する。因みに朝食の席に両親と長男はいない。両親と長男は仕入れや商品の確認だったり、お店の準備で仕事を始めている事が多いのだ。だから朝は二番目の兄であるセカリ兄ちゃんと二人で食べる事が多いのだ。


 二人で母が作ってくれた朝食を食べる。因みに温めてくれたのはセカリ兄ちゃんだ。私が手伝おうとするとセカリ兄ちゃんはいつも言う。「お嫁に行ったらずっとご飯を作るんだから、家にいるときぐらいはしなくていいよ」との事だ。これは母の口癖でもある。母は「結婚したらずっと皿を洗わないといけないんだから、家にいる間くらいは皿洗いはしなくてもいいわ」との事だ。

 父が手伝うように言っても、私が自分で洗うと言っても絶対させてくれない。口癖を繰り返して言われるだけだ。だから、私は諦めで他の事に手伝う事にしている。

 まあ、そんなこんなで家で私が手伝う事は少ない。そのセカリ兄ちゃんが温めてくれたご飯を食べていたらお兄ちゃんは今日は大きな予定はないとの事だった。

 セカリ兄ちゃんは今日は暇なのなら夕方から付き合って欲しいとお願いする。

 「珍しいね、そんな事を頼むなんて」

 「ダメかな?」 

 「いいよ」

 渋い返事だったのでダメなのかと思ったらあっさりOKが下りた。逆にその事にビックリしながら今日は早く帰って来る事を約束する。

 「慌てて帰ってこなくてもいいよ。帰って来るのを待ってるから」

 「待たせるのは悪いから早く帰るようにするね」

 「慌てなくていいのに」

 セカリ兄ちゃんは呆れたように言ってくるが、私が予定を聞いたのだ。その私が人を待たせるなんて申し訳ないと思う。

 と言う訳で急いで帰ってきます。

 わたしは宣言すると学校へ行くために家を後にした。






 「ただいま。セカリ兄ちゃんは?」

 わたしは帰るなり顔を合わせたお父さんに確認する。ただいまを言った後キョロキョロしながら二番目の兄を探していた。

 自分の事を気にしてもらえない父は若干悲しそうにしながら裏にいると返事が返って来る。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ