表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~新世界神話~【神(AIキャラクターエンジン)に祈(プロンプト)る人間(作者)が、神の創造(生成)した事象(イラスト)を裁定する世界で】  作者: かぐつち・マナぱ
ゼロ章 初めての1歩

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/22

ゼロ章⑨「いろんな意味を」

(注意)あくまでイラストはイメージとして、大らかに捉えて下さい♪イラスト多用しますのでデータ量とかどうなんでしょ?むっちゃ心配なので、心当たりのある方はバックおーらいして下さい!!!

その後、作者(うみのおや)こと私・・『山野(やまの)いよ』と、その作品(こども)こと不思議な子・・『すい』が『足を生やす』ために挑むこと・・じつに苦節ウン十年が過ぎようと・・


ごめんウソです、あの子が絵から出てきてから、まだ1日も経ってないけどね?



艱難辛苦(?)を乗り越えて、そろそろ日が暮れようとする今・・私とすいがいる場所は玄関・・正確には、『上がりかまち』に移動していた。


あっ、玄関や土間の構造で、“内と外”を分ける段差に取り付けられた横木を『上がりかまち』と言います・・と言っても、ここの段差は低い・・ナイに等しい。


段差をなくすバリアフリーの為か、それとも、その中間(謎)を目指したのか?


元持ち主が誰かは知らないけど、古民家(もとのいえ)をイイかんじ~♪に改良しようとして・・力尽きたらしい・・その独創的ともいうべき名残(?)がソコカシコに見える。


そんな未完成な混沌(カオス)の状態で、住みビトおらずとなった(黒)歴史がある家。


私が転がり込むようなカタチで、そこに移り住んだワケでありますが・・いきなり話変わって、古来、『玄関』というは元々寺院の入口という意味もあったそうな?


私は詳しく知らないけど、風水的にも玄関って大事らしいからね。


そう思うと、玄関って神聖な雰囲気を感じますね・・そんな神頼み?、ゲン担ぎ?のパワーと、すいのお外への欲求も合わせて再挑戦!・・流石に、今回が(今日の)ラストチャレンジだろうか?・・ふたりとも疲労がハンパないはずなんだけど・・


「おかあさん、みてて!、スイやるよぉ~!!!」


上がりかまちに座り込んだ、すいが大きな声を上げる!!!


「よぉ~し!、期は熟した!、頑張れ、すい~!!!」


それを見守る私も気合は十分だっ!!!


「あんよ~!、あしよ~!・・スイをおそとにつれてって~!」


ぐぐぐぐっ・・ぶちっ、ぶちん!!!


「頑張れ!、すい~!・・あっ!、結わいた髪がほどけた!?」


挿絵(By みてみん)


顔を真っ赤にして踏ん張るすい!、その気迫に呼応したのか、ぶわっと広がる長い髪!・・服装も何だかゴージャスになってない!?


「むん!むん!!・・・むーーん!!!」


むにゅむにゅむにゅ~ん!!!・・ちゃきーーん!


「ふぅふう・・やった、やったよ~!、おかあさん~!」


荒い息をしながらも、喜びの声をあげる、私の子!


「足が生えた!、すごいよ!、すごいよ!、すい~!」


そこにあるのは、見事なニンゲンの足!、ついにすいに足が生えたのです!


「おめでとう!、すい♪、よしよし~♪」

「うふふ~、おかぁ~さ~ん♪、わたし、できたよ~♪」


喜び、ぎゅ~っと抱きしめ合う私たち♪・・胸の中に、じーんっと来るものがある!、自分の子が頑張る姿って、こんなにも愛しく感じるものだなんて・・


でも、まだ最大の難関が待ち構えている!、その足で立ち上がり、歩くことだ!


それが達成できた時こそ、心から真の喜びを分かち合うことが出来るのだ!!!



・・その為には、こんな可愛い我が子なのに私は心を鬼にして・・


「うわぁわぁっ!?、ぐらぐら、ぐらぐらするよ!?・・おかあ~さん!?」


不安定に揺れるカラダと、私に助けを求める小さな手・・


挿絵(By みてみん)


すいに手を貸してあげたい!、助けてあげたい!、こんなに必死で頑張ってるんだよ!?・・そんな気持ちが、私の手をあの子に伸ばせって命令してくる!


「・・あっ!?」「すい!・・っ・・」


体を支えきれず倒れてしまう!、当たり前だ、だって初めてのことなんだから!


すかさず、すいを受け止めてあげたけど・・それ以上はしない。


・・多分、これが私にとっても、あの子にとっても乗り越えるべき壁・・


「おかあさん?・・どうして?・・おてて、つないでくれないの?」


・・手を出したら、私はこの子のやる気を削いでしまうんじゃないか?


「だめだめなスイのこと・・きらいになっちゃったの・・?」


初めて、あの子の瞳に強い不安の色が宿ってしまう。


・・この子は私に依存することを覚えてしまうんじゃないか?


哀しい声に思わず私の目が潤んで、甘やかしてしまいそうになる。


「もう一度!、手でバランスをとって!・・大丈夫!、もし倒れても、私が必ず受け止めてあげるから!、頑張って!、すい!」


今の私は、この世界で一番の無責任な悪者になった気がしてた。


「自分を信じて!、あなたなら出来る!・・頑張って!」


もう十二分に、この子は頑張っているって知ってるのに。


頑張って!、ていう重さだけを無理やり背負わせている気がしてた。


・・でも、私がしっかり見てあげなきゃ!、泣くのなんて、その後だ!


「うぅ・・おかあさん・・わかったもん・・スイだけでやるもん!・・おかあさんは、おてて、つながなくていいもん!、スイだけで、がんばるもん!!!」


あの子の目には、あきらめっていう光は無かった・・


だけど初めて、あの子の瞳に強い不満の色が宿ってしまう。



生まれて初めて感じる胸の痛みは・・すんなりと無くなってくれなかった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



私の手を借りず、何回も自分の力だけでチャレンジするすい・・


「はぁはぁ・・ながいかみのけ、じゃま!・・だめ!、これもわたしがするの!」


しゅる、しゅる~ん・・


髪の毛も、あの子の一部みたいで手を使わずに・・不格好だけど結い上げた。


その長い髪が邪魔だと言ったので、せめて、それだけでも結い上げてあげようと思ったのに・・すいは、(今は)私の手を一切、借りない!と頑固に決めたようだ。


思い詰めた目をしてる・・自分の道は自分で決めるっていう覚悟・・うーん、どこかの誰かに似ているような気がする?


「わかった、自分でするって決めたんだもんね?・・なら、せめて、お母さんが作った、おまじないだけでも、つけさせてくれるかな?」


見守っている間、ただ私は何もしなかったワケじゃない・・私は作者(モノをつくるひと)・・直接、手が出せないのなら、作品(つくったもの)で影から支えてあげる。


挿絵(By みてみん)


「うん?、おまじない?・・これなにな~に?・・かわいい?」


私が作ったのは『オレンジ色のハートのアクセサリー」・・レジンとかで手軽に作れる作品・・それをすいの髪につけてあげる。


「これはね、ハートって言って、あなたが好きっていう意味があるモノ・・色にいろんな意味があって、オレンジ色は安心感・・大丈夫だよっていう意味があるの」


ハートって、すぐに恋愛感情って結びつける人もいるけど・・私は職業柄、様々な意味があることを知っている・・黒色は逆に『キライ』ってイメージね。


今回は友達とか家族として好きな「like」って意味を込めたアクセサリー・・無責任な『頑張れ』って言葉に代わって、どうかすいを支えてほしいって。


「はーと・・すきってこと・・おかあさんはスイのこと、すき?・・キライじゃないの?・・スイのこと、おうえんしてくれるの?」


その小さな手がハートに触って・・


「もちろん!、私はすいのお母さんだよ?、大好きに決まってるじゃん!・・だけど、私がいつもすいを助けてあげられるとは限らない・・厳しいことを言ってゴメンね?・・でも、私はすいを応援してるからね?、一緒にいるからね?」


冷たい色をしていた目が私を見つめて・・


「うん!、わたしも、おかあさんがだいすき♪・・これは、おかあさんがわたしのためにつくってくれたもの!・・えへへっ、もっと、がんばれるきがしてきた♪」


キラキラと綺麗な翡翠ひすい色に輝いていく!


「おかあさんは、スイのためにいろいろしてくれる・・そっか、わかった!、おてて、つなげないのもスイのためなんだね?・・ありがとう、おかあさん♪」


どうやら私が作った作品(おもいをこめたもの)は、あの子の心に届いたようだ!


・・ううっ、スイが困難な試練の壁を超える前に、私の涙腺が崩壊しそうなんですけどぉっ!?



@<ハートは人(作者)が願ったものではありません。神(AI)の気まぐれ・・でしょうか?


拙い作品ですが読んで頂いて、ありがとうございます。皆様の応援が生きがいです!ブックマークやコメント、誤字脱字、こうしたらいいよ、これはどうかな?、何でもお待ちしております。(ツッコミも宜しくお願いします!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
クララ………じゃねーわ。翠が立った、翠が立ったぁ♪
今回色んな髪型が見れてとてもほっこり。 (*´ω`*) 一人で頑張る翠ちゃんにもほっこり。 意地になってもっとほっこり。 かわええ~。 (✿♡‿♡)
足が生えたーっ!\(^o^)/よかったね、翠ちゃん! 主人公もすっかりお母さんになっていますね!(*´ω`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ