一話『遊園地デート!?そんなの聞いてない!』
カガミ「みんな!!俺ラブに興味を持ってくれてありがとな!!!良かったらブックマークして行けよ!!!うぉあッ(サユリが腕に抱き着いてくる)」
サユリ「完結までよろしくね~~~!!!」
俺は弐式火神。ただの平凡な高校生二年生だ。もちろん、彼女もいる。ついこの間まで幼馴染で同級生だった笛野小百合。胸は無いがスタイルは良く身長高め。俺の身長も軽々超えやがった。離れた席から見る黒のロングヘアスタイルが俺の欲情を唆る。まあ、こんなこと考えてしまうあたり、俺もまだまだ不純なクソガキなんだろう。いまは放課後。もう一人の幼馴染、大我大夢が帰ろうとする俺を見て話しかけてくる。「なぁ、カガミ!放課後ゲーセン行こうぜ!!新台のパチンコが入ったってよォ!!」俺の腕を掴んでくるヒロム。「悪い、先約があるんだ」俺は断りを入れるが、「ひょっとしてサユリちゃんか??? イチャイチャしやがって、羨ましいぞ!」とヒロムは揶揄ってくる。
「あのなぁ」俺は溜息をつくが、「何回一緒に寝た??」とボーイズトークを超えてくる目の前のクソ野郎。「まだ一回も……」誤魔化そうとするが、ヒロムは「嘘つけよ!!!!」と全く信じない。「あんな可愛いサユリちゃんを彼女にして一晩も過ごさないって男としてやばいよ? 危機感持って!」「危機感って言われても……」サユリとそんな行為に至るなんて、俺には一生できる気がしない。あれほどまでに綺麗な少女を俺の手で汚すなんて無理だ。「サユリは男子の間でもかなり人気があるんだぞ!狙ってるやつなんかうじゃうじゃいるんだからな!油断してたら俺が寝取るぞ!!!」「はいはい」俺はスクールバッグを背負い下駄箱の方へ向かう。ヒロムは下駄箱へ向かう俺を追いかけながら、「彼女大切にしろよカガミ!!」と俺の背中に声をかける。「へーい」適当に返事をした俺は下駄箱から靴を取り出して履き替える。
「カガミ」そんな事をしていると、俺の隣にサユリが。「一緒に帰ろ!」サユリはこちらに無償の笑顔を振りまく。俺は「そのつもりだよ」と答え、先を歩いていく。生徒たちが行き交う中、俺の手に、サユリの手が触れる。「私、カガミと付き合えて本当に嬉しかったんだ、都合のいい夢を見続けてるわけじゃないよね?」サユリは少し俯きながら、現実かどうか確認するように、俺の手をギュッと強く握った。俺は、「夢じゃないよ、朝、目が覚めたら俺がいないなんて事は有り得ない」とサユリに伝えその手を握り返す。手を繋ぎながら帰り道を歩く二人。どうしても、視線がサユリの唇のほうに行って不埒な事を考えてしまう。キス、してみたい。とか。まだ付き合ってから、キスのひとつも出来てないのに。家が隣同士の俺とサユリは、二人で帰り道を歩き続ける。この状態は誰が見ても理想の恋人でしかない。こんな日々が続けばいいのに。そして俺はいずれ、サユリと結婚……。
「ゲッホゲホ……」つい咳き込んでしまった。俺は一体なにを考えているんだ。「カガミ? 大丈夫?」サユリは心配そうに俺の顔を覗き込む。俺は、「嗚呼……」と小さく答えた。サユリの家の前に着くと、彼女はくるりと振り向いてこう言った。「明日の遊園地デートの約束、忘れてないよね?」普通なら彼女からのお誘いはワクワクして仕方がないのに、今日に限ってなぜかそんな約束を覚えてなかった俺は、「遊園地デート?」と首を傾げる。おかしいな……。なんで覚えて無かったんだろう。俺の言葉を聞いたサユリは「はぁ?」と呆れたような声を上げ、表情はじわじわと不機嫌さを帯びていく。「はぁ? 行くって約束したじゃない!! 明日開園のカムパネルラランド!」一気に声を荒らげるサユリを見て、俺は咄嗟に誤魔化す。「稲城市にこれから出来るって言う! 「明日?? 明日だっけか、ははは~。急だな~~~。何時集合だっけ」俺は思わず笑いながら後ずさる。だが、すぐ後ろは電柱で逃げ場がない。サユリは「絶対一緒に来るわよね?」と壁ドンするように迫り、強い圧をかけてくる。
「行きます、絶対行きます」俺は縦に何度も頷く。「わかったならよし」サユリはそう言い残し、自分の家へと歩いていく。「遊園地デート……」つい浮かれてしまう俺。自宅に戻ると、「ただいま~」と母さんに声をかけ、そのまま階段を上っていく。母さんは、「おかえり、ご飯まで好きにしてて~」と俺に言った。自室に入った俺は、パソコンを開く。今日急に聞かされたカムパネルラランドについて下調べする為だ。検索バーに『カムパネルラランド』と入力する。ホームページのトップ画面には動画が貼ってあった。カムパネルラランドのテーマソング???俺はそのテーマソングの動画を視聴する。『カムパ、カムパ、カムパネルラ♪』ライオンの着ぐるみとクマの着ぐるみが愉快な音楽に合わせて踊る映像。そんな映像を見て、純粋に楽しみが膨らんでいく。色々下調べを済ませ、パソコンを閉じた俺は、「どんな服着よう……」とまるで恋したばかりの乙女のようにクローゼットを漁る。
そして、鏡の前で服を当ててみる。俺は密かに決心した。明日、必ずサユリにキスすること。これが出来れば俺はサユリに男を見せられる! 俺はベッドに寝転がった。サユリ、可愛いな……。なんて。全く、俺の頭の中はそればかりかよ。サユリは……サユリは一体俺の事、どう思ってるのかな。あの日、旅先の時計台の前で調子に乗って告白したのは俺だった。サユリも俺のこと本当に好きだといいな。




