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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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それも愛かしら?

詩のような作品です。

文字を打つ

そうよ

ただひらすらに

文字を

奏でる旋律は

孤独なほどに無機質で

それでも

形などない愛を

一つ一つ

寂しげに積み上げてゆく


ねぇ それも愛かしら?


文字を打つ

ずっと

ただ息をするように

文字を

刻みゆく時間は

指先が冷えきるほどに味気なくて

それでも

掴むことなどできない愛を

一歩一歩

冷ややかさの中で積み上げてみる


ああ きっとそれも愛


文字を打つ

どこまでも歩き続けるかのように

ひたすらに

時に立ち止まりそうになっても

文字を打つことはやめない

なぜなら

打つことをやめることは

息をすることをやめること

それに等しいから


ねぇ それも愛かしら?

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