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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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私の婚約者は以前から嘘みたいな話ばかりを並べてそれを周囲の人たちに言いふらしていたのですが……。

 婚約者アディオフは以前から嘘みたいな話ばかりを並べてそれを周囲の人たちに言いふらしていた。


 その影響で私を悪く思っている人は多くいた。


 けれどもある時知人の貴族がやって来て私に味方してくれて。

 そこから流れは大幅に変わっていって。


 やがてアディオフの印象の方が悪くなっていった。


 そんなある日、彼に呼び出されたと思ったら「僕の悪口を言い放っているらしいね、婚約は破棄するよ」と言われ、こちらの言葉は一切聞いてもらえないままに関係を終わらせられてしまったのだった。


 だがその後アディオフには天罰が下った。


 というのも、婚約破棄を告げてきた日の数日後に謎の不審者三人組に路上で襲われ負傷してしまい病院送りとなってしまったのだ。


 また、打ち所がそこそこ悪かったようで、医師からは回復は不能と言われてしまったらしくて。


「ねぇ聞いた? アディオフって人の話」

「襲われて危険なことになったんでしょ? 怖いわよね~、ああ~」


 町の人たちはそんな話をしていた。



 ◆



 あれから数ヶ月。

 私はあの時協力してくれた貴族の男性と結婚した。


 きっかけはあんなことで、特別ロマンチックなものではなかったのだが、それでも幸せを掴むことには成功した。


 アディオフの悪行はすべて世に出た。また、私の悪い噂が偽りであるという話も皆が知るところとなったので、勘違いのほとんどが解消された。おかげでもう誰も私を責めることはなくなった。


 これからは心穏やかに生きていこうと思う。


 辛いことも、悲しいことも、残念なことも――すべてを糧として、前へ進んでゆく。



◆終わり◆

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