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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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どうしてどうしてって

詩のような作品です。

どうしてどうしてって

繰り返し尋ねてみても

答えをくれる人なんていない

わたしはあなたを愛していたのに

あなたはわたしを愛してはくれなかった

きっとそれも縁で

仕方ないといえばそうなのだろうけど

それでもどうしても納得できなくて

いつも複雑な想いを抱えている

どうしようもない想い

感情の行き場はなくて

呪文を唱えるように何度も何度も

繰り返しては紡ぐ

答えなど永遠に出ない問い


どうしてどうしてって

尋ねたくなるのは

きっとこのどうしようもない気持ちを

整理したいからで

たった一つでも誰かが答えを与えてくれたなら

それを基準として考えられる気がして

だから何度も尋ねたくなるの

答えてくれる人なんていない

答えなんてどこにもない

それでもただ問いを何度も発して

ただ夜の闇に消えるだけだけれど


あなたは知っていたのでしょう?

わたしがあなたを想っていること

あなたは気づいていたのでしょう?

わたしがあなたを愛していたこと


けれどもきっと

あなたにとっては

そんなこと

どうでもいいことだったのね


だからあんなことができたのでしょう?

いきなりさよならを告げるなんて

だからあんなことができるのでしょう?

いきなり理不尽に切り捨てるなんて


思い出すだけでも悲しいけれど……


どうしてどうしてって

繰り返し尋ねてみても

答えをくれる人なんていない

わたしはあなたを愛していたのに

あなたはわたしを愛してはくれなかった

きっとそれは定めだった

きっとそれが運命だった

仕方のないことねと

胸の内で何度も繰り返すけれど

感情の整理整頓なんて簡単なことではなくて

難しいことばかりね


どうしてどうしてって

繰り返し尋ねてみても……


けれど本当は分かっているの


答えをくれる人なんていないって

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