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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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いきなり婚約破棄宣言をされてしまいショックを受けていましたが、その晩に女神が現れまして……?

 婚約者から婚約破棄宣言をされてしまった夏の日。

 ショックを受けたその日の晩に自室でゆっくり過ごしていた私の前に女神が現れた。


 女神は「彼には天罰が下ります。ですので貴女が復讐を行う必要はないのですよ。また、貴女にはこれから幸福が与えられますので、ご安心ください」と言って宙に溶けるように消えたのだった。


 一体何だったのだろう……?


 衝撃を受けたせいでおかしな幻を見てしまっただけ……?


 そんなことを思いつつ、その日は眠ることにした。




 翌朝。

 婚約者だった彼が昨晩事故に遭ったという話が耳に飛び込んできた。

 何でも彼は女性と徒歩でお出掛けしていたそうなのだが、その帰り道、路上で暴走気味な馬車に撥ねられてしまったそうだ。


 彼は意識不明で入院することとなったそうである。


 担当の医師が言うには「普通の生活ができる状態にまで回復するのはほぼ不可能」とのことらしい。


 恐らく彼は元通りの状態にはなれない。

 それはつまり平凡な幸せを失うということだ。


 健康に生きていればいつかは手に入れられたであろう幸せを彼はすべて手放すこととなってしまったのである。


 ――ちなみに私はというと、婚約破棄から一ヶ月くらい経ったなんてことのない平凡な晴れの日に知り合った高貴な出の青年と親しくなり、後に結婚した。


 今は経済的な苦労は一切ない状態で穏やかに生活できている。


 幸せな居場所を手に入れた。

 だからもう過去の出来事などどうでもいい。


 すべてを糧として、私は突き進む。



◆終わり◆

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