表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

428/598

雨上がり、婚約者がいきなり私の家にやって来まして……?

 その日、婚約者ルルドルットが私の家に突然やって来た。


「いきなり悪いな」

「いえ……」

「お前との婚約だが、破棄とすることにしたんだ」


 雨上がりの玄関先。

 空は青く澄んでいる。


「婚約破棄、ですか?」

「そうなんだ」

「……なぜです?」


 問えば、彼は。


「お前より条件の良い女性を見つけ、その人と結婚できそうな感じだからだ」


 何の躊躇いもなく真っ直ぐに本当のことを答えた。


 なんて素直な人だろう……。

 でもそれは良いところではない……。


「ではな、さよなら」


 こうして私は一方的に捨てられたのだった。



 ◆



 あれから五年ほどが経った。

 時の経過というのは本当に早いものだ。


 私はルルドルットとは離れることとなってしまったが不幸にはならなかった――あの後とある良家の子息に惚れられ追い掛け回されたがそのうちに段々こちらも彼のことが好きになっていって、そうして私たちは結婚するに至った。


 おかげで今は幸せだ。


 ちなみにルルドルットはというと。

 ある雨の日に階段で足を滑らせてかなりの高さから転落し死亡したそうだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ