表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

418/598

あれは三年前の出来事、婚約者がある日突然婚約の破棄を告げてきたのです。

 あれは三年前の出来事だ。

 当時婚約していた二つ年上の青年リフォードがある日突然告げてきたのだ――婚約破棄を。


 だがそれを告げられた翌日に彼は亡くなった。


 我が家の守護神とされている神に天罰を下されたのだ。


 その日の朝、いつも通り散歩に出掛けたリフォードは、ヤマに近い道で急に体調を崩し倒れ込んだ。意識は辛うじてあったようだが。歩くことはできず、声が出ないので助けを求めることもできず、そのうちに魔獣に襲われて。結果、魔獣の餌となってしまった。


 そうしてリフォードはこの世を去ったのだった。


 その話を聞いた時には。

 ざまぁ、と言う前に、天罰怖い、という言葉が脳内に湧いてきたほどであった。


 それほどに呆気ない最期だったのだ。


 彼には幸せな未来はなかった。


 ――その後私は近隣の国の王子に見初められて結婚した。


 で、今は、王子の妻で未来の王妃。


 人生とは分からないものだと思う。

 何が起こるかなんてその時その瞬間まで目にすることはできないものだ。


 でもこの道を歩む今を後悔はしていない。


 責任は重大で。

 時に押し潰されそうに感じることもあるけれど。


 だが、愛してくれる人と共に在れることはとても嬉しいことなので、この席に座ることへの不満はない。


 私はこれからも永く愛する人と共に生きてゆく。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ