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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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浮気者は痛い目に遭わせますよ、覚悟してくださいね!

 二つ年上の青年アードリフトと婚約していたのだが、ある日の晩彼が見知らぬ女性を自室へ連れ込んでいるところを目撃してしまった。


 耐えられなかった私は、その日の晩、昔から積み重ねてきた禁呪に手を出す。


「アポポラトスアポポラトスアントラストラス」


 一つの音でも間違えれば、私自身が地獄へ堕ちる。


「ナツトロペスアントラアントラストラストラレリフスアポポラトスアントラアントリストラポポラシスアードリフトアードリフトアポポラトスアントラアポポリストラポス」


 だが成功すれば……アードリフトは死に至るだろう。


「アポポリトラスサンボラランボサラランボサラリラスリトラリトラストレストラリラペントラアポポリトラストレストラレリフスアポレリロスレリペリストラ」


 禁呪の呪文はとても長い。

 数時間は軽くかかる。


「サントラトスリントラトスメロロンメロロヒロロメリトストラプリヘラロスメリメリリメリリメリメリロメリメリリメリリメリリメリリメリルトスアントラメリルトス」


 ……やがて、禁呪は成功する。



 ◆



 次の日、アードリフトは落命した。


 夜、あの女性と一緒に寝ながら穏やかに過ごしていたそうなのだが、突如血を吐いて倒れたそうだ。


 だが女性は助けを求めることができなかった。

 なぜなら、助けを求めると浮気がばれてしまうからだ。


 で、女性は知らぬふりをしてこっそり立ち去ったそう。


 そうして放置されたアードリフトは、翌日になってからたまたま部屋にやって来た親が発見したそうなのだが、その時には既に手遅れだったそうだ。


 結果、私と彼の婚約は破棄となった。


 これでもう自由。

 彼の消えた世界で私は幸せを掴む。



◆終わり◆

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