束の間の幸せ

束の間の幸せ

貴方と過ごせたあの日々は

それによく似ていた

甘い匂いに包まれてみる夢のように

とろける世界で息をしていた

そんなあの日々は

今でも私にとって大切な宝物

大切で

愛おしい

そんな時間だから

こうしてすべて失った今でもそれでもなお

抱き締めていたいと瞼を閉じるほどに

大切なもの

指と指を絡めるだけで

愛しさは百倍以上に膨らんでゆく

空気を注ぎ込んだ風船のように

貴方への想いは膨らんでいった

愛しくて

愛しくて

微かに触れる肌

それだけでもその瞬間が永遠になりそうな

素晴らしい記憶

刻まれてゆく想い

刻まれてゆく愛

それは永遠ではなく

たとえ不確かなものだとしても

輪郭は確かに見えて

触れることはできないとしても

そこに在ったことは確かな事実

束の間の幸せ

貴方と過ごした日常は

それによく似ていた

永遠なんてものはこの世界にはないけれど

永遠に残り続けるものはきっとあるのでしょう

束の間の幸せ

貴方と過ごせたあの日々は

それによく似ていた