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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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翼を広げて

翼を広げて

のびのびと

どこまでも行けたなら

きっととても幸せなのでしょう


けれども今はまだ

この心は縛られている

そう

思い出に

遠い過去に

縛られたままでいるから辛く悲しいの


腕を伸ばして

のびのびと

どこまでも突き進めたなら

きっととても多くの幸福に出会えるのでしょう


そうよきっと

この身を縛るものさえなくなれば

わたしはどこまでも強くなれる

わたしはどこまでも真っ直ぐに生きられる


自由に飛ぶのよ

あの空を

そうすればもう苦しむことはない

何もかもすべて

捨て去ってしまえば

きっと

わたし幸せになれるわ

きっと

わたし生まれ変われるわ


翼を広げて

のびのびと

どこまでも行けるならば

きっといつも幸せなのでしょう


もうすぐ

その時はやって来る

過去や思い出からの解放

そうその時

もうそれほど遠くはないわ

どんな夜も明けるのだから

わたしの道もまた

いずれ切り開かれることでしょう

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