私は貴方を許さない。そうよ永遠に。
私は貴方を許さない。
そうよ永遠に。
この命が尽きる日まで。
私は貴方を愛していた。そして私たちは正式の婚約していた。婚約者同士、そう、特別な関係。私たちはそうだった。なのに貴方は――あの夜、他の女に手を出して。その腕を、女に絡めた。私ではなく、他の女を。抱き締めて、甘い言葉を囁いて。
……あまりにも卑怯よ、貴方は。
しかも。
その行為だけでも十分な裏切りで私を傷つけたというのに、加えて意見を述べた私を侮辱してさらに傷つけて。
許せるわけがないでしょう、そんな酷いことをされたら。
もう今は他人。
それは事実。
けれどもだからといってすべての罪が消えるわけじゃない。
そうよ、貴方の罪は永遠に消えないの。
……少なくとも私が死ぬまでは。
あと、あんなことをしておいて幸せになれるなんて思わないで。
この先貴方には多くの災難が降りかかるでしょう。
けれどもそれは貴方自身が引き寄せたもの。
貴方の行いが、貴方の罪が、貴方を地獄へと誘いやがて引きずりおろすでしょう――。
私は貴方を許さない。
そうよ永遠に。
この命が尽きる日まで。
◆終わり◆




