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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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236/598

残された私は……

詩のような作品です。

高い空を蝶が舞うように

貴方はどこかへ行ってしまって

私は今も心空っぽのまま

どうしようもない想いだけを抱えて

行き場もなく彷徨う

憐れな魂のように

私はただ宙を揺れ動くだけの何か

だって貴方はもういないから

この胸にある想い

この胸に残されたものを

どうすればいいのかよく分からないままで

私はただ彷徨っている

どこへ行っても貴方にはもう会えないと

そんなこと

ずっと前から分かっていたはずなのに

それなのに

どうしても上手く対処できなくて

どうしてもまだ期待してしまう


青い空を蝶が舞うように

貴方は私の前から去ってしまって

私は今でも無に染まったまま

どこへも行けない感情だけ抱いて

あてもなく彷徨う

惨めな虫のようね

私はただ死にきれないだけの何か

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