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75.潜入

ゲオルグたちが鉱山アリの巣の奥に突入しているであろうタイミングを見計らって、俺達は女王蟻の元へと向かっていた。最終的な突入部隊は俺とガラテアに、ヴィグナの三人である。

 他のメンバーには、ここまでの通路の見張りなどをやってもらい俺達が帰る道の安全を守ってもらっている。

 見かける鉱山アリを見て思う。



「そろそろ、鉱山アリたちの行動パターンが変わってきたな……」

「そうね……ゲオルグたちが攻めているからかしら、鉱物を探していた奴らも、彼らを倒すために戦場に向かっているようね」

「女王蟻は守るよりも攻める事を選んだと言う事ですね。そして、戦闘の音は想定よりもかなり巣の近くから聞こえます。どうしますか、マスター」



 俺は地図を片手に一瞬悩む。ゲオルグたちは俺が思っていたよりも優秀なようだ。もしかしたら、このまま放っておいても鉱山アリのほとんどを倒してしまうかもしれない。ならば、ぎりぎりまで数が減るのを待つのもありだが……



 だけど……女王蟻がこのまま攻め続けてくれるならいいが守りに入られたら厄介だよな……



「ガラテア、女王蟻の元へ行く。いまのうちにさっさと倒すぞ!! ヴィグナは背後から俺を守りつつ、挟み撃ちに警戒してくれ!!」

「了解です。マスター」

「わかったわ!!」



 そうして俺達は無駄な戦いを避けるために、細かい通路を移動して鉱山アリの巣へと進む。しばらく進むと、以前ガラテアと探索した場所にたどり着く。

 かつては数百匹いた場所にも今は鉱山アリの影も形もなかった。どうやら作戦は成功したようで、鉱山アリのほとんどはゲオルグの部隊と戦っているようだ。



「ここからは鉱山アリのテリトリーだ。道が変わっている場合もあるから気をつけよう」



 古い地図を参考にてどんどん奥へと進んでいくと、通路のあちこちが片っ端から掘られているのがわかる。増えすぎた鉱山アリたちは自分の巣の付近のにある鉱物を掘り尽くしてしまったのだろう。

 だから、ドワーフたちの街の方まで来ているんだろうな……



「無茶苦茶じゃないの……こんなんじゃ、下手したら鉱山そのものが崩れるわよ」

「そうだな。ドノバンが見たら発狂するんじゃないか? こいつらはただ餌を探そうとしているだけなんだろうな……」

「これだけ掘っても鉱山で鉱物が見つからないとは……ドウェルはこれから大丈夫でしょうか?」



 ガラテアの言葉に一瞬暗い想像がよぎる。確かに鉱山の奥の鉱物狩り尽くされていたら、たとえ鉱山アリを倒してもドゥエルの未来は明るくないかもしれない。

 いや、今はそんなことを考えている場合ではないな。どう鉱山アリを倒すかだ。そう自分に言い聞かせて進むと古い地図にはない通路を見つけた。鉱山アリたちが新しく部屋を作ったのか?

 嫌な予感がした踏み入れると予想外の光景に思わずうめき声をあげてしまった。 


「これは……卵か……」

「この数は……倒しても倒してもわいてくるわけね……」

「何百の反応があります……」



 部屋に入るとそこには大量の白い繭のようなものがずらーっと並んでいたのだ。ここは鉱物アリたちの卵部屋なのだろう。

 


「どうする? 卵が孵る前に倒した方が良いかしら?」

「いや……ここで暴れればさすがに他のアリたちがやってくるだろ。それはまず……」

「マスター、敵襲です!! これは……巨大な魔物……それにこの感情は圧倒的な殺意でしょうか?」



 その一言共に轟音が響いて、何かがすさまじい勢いでやってくる音が聞こえる。巣の奥からこちらにやってくるのは巨大な鉱山アリである。

 こいつ……まさか……女王アリなのか!?」


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[一言] 魔法で常温核融合試し出しそうやなあ
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