77話
太陽の塔をファーストクリアしたボク。追加されたアイテム進化とアイテム核融合のレシピを確認しながら、マリナさん達を待つ。
「レシピ確認は軽くだが、だいたいは把握出来た。ボク達が次に行くとすると段取り的には南の王国エリアの今際の国に行ってから、東の王国エリアの不思議の国に行くのがいいかな。金の懐中時計は金の歯車をアイテム進化すればいいだけだから、すぐに出来るし……これから作るとなると時間的には微妙な時間だな」
だからマリナさんの事を考えよう。リュウイチさんはマリナさんはボクの事をラブの意味の方で好きって言ってた。だから告白してもオッケーもらえると思ってる。
って事を考えると告白の仕方はシンプルでもいいのかな?それともムードが出るようにしっかりと告白をした方がいいのかな?マリナさんは有名な人だから、こっそりとした方がいいのかな?
どうしようかな?っていうか告白成功した後の事も考えておいた方がいいかな?クランハウスだとみんながいるから、やっぱりマイハウスに呼ぶのがいいのかな?クランメンバーだから外で会っていても変に見られる事はないと思うけど、イチャイチャしてるところを見られたくないっていうのかはあるかな。
っていうかマリナさんのマイハウスに行っちゃう可能性もあるのかな?っていうかその後の展開も………エヘヘへ……
「ハヤトくん、ファーストクリアおめでとう」
「うっ、うわー!!」
「おいおい、どうした?そんなに驚いて」
気付くと目の前にはリュウイチさんの姿。ソロで太陽の塔の攻略が終わったんだな。
「お、お疲れ様です。は、早かったですね」
「まー、ソロ用の攻略なんて、こんなもんだろ」
「ちっ、やっぱりリュウイチの方が早かったか」
後ろの方からコジロウさんの声が聞こえてきた。
「お疲れ様でした」
「お疲れ様。リュウイチはこれからどうするつもりだ?俺はレミにもギャフンと言わせたいと思ってる」
「俺は時間の国に向かうつもりだ。と言っても俺の場合は段取り的にそっちの方がいいからだけどな」
「じゃあ私は鏡の国に行くわ。さすがに今回のレミの行動は許せないわ」
後ろの方から亀白ナルミさんの声が聞こえてきた。
「じゃあ僕が今際の国に行って、マリナ達が不思議の国に行けば、いい感じにレミをぎゃふんと言わせれそうだな」
「そうだね、私達は不思議の国に行こうよ」
マリナさん達も太陽の塔の攻略が終わったみたいだ。
「あっ、あの、ボクは今際の国に行こうと思ってるので、行くなら白鳥チヅルさんとお願いします」
「えっ、何言ってるのよ。リーダーのハヤトくんがいなきゃダメに決まってるじゃん。ねぇ、マリナ?」
「あっ、うん」
アイナさんとマリナさんの関係が何かちょっと不自然。
「ハヤトさん、ここは男らしいところを見せるところだと思いますよ」
メリーさんも話に入ってきちゃったよ。
「わ、わかりました。ボクが行きます」
「ハヤトくん。ハヤトくんが行く事で段取りが悪くなるようなら、きちんと断るべきだよ」
段取りを考えるとリュウイチさんの言う通りボクは不思議の国に行かない方がいい。でも今回はマリナさんに男らしいところを見せた方がいいとも思う。
「だ、大丈夫です。ボクが行きます」
「……そうか、わかった。あまり無理しないようにな」
「頑張ります」
「じゃあカゲトラさん達が来る前に不思議の国に行きましょうよ」
マリナさんがなんか変な感じだから、アイナさんが仕切り始めた。
「あっ、すみません。まだ金の懐中時計作ってないです」
「えー、いつものハヤトくんなら、もう金の懐中時計を作って待ってると思ってたのにー。どうしたの?なんからしくないよ」
「すみません。すぐに作ってきます」
「アイナさん、あまりハヤトくんにプレッシャーかけない方がいいよ。ハヤトくんにはハヤトくんの段取りがあるんだからさ」
「…すみません」
「でもたしかにハヤトさんらしくないと思います」
メリーさんも話に入ってきちゃった。メリーさんは普段あまりこういう話に入ってくる方じゃないのにどうしたんだろ。
「すみません。いますぐ作ってきます」
なんか居づらい雰囲気だからボクはマイハウスに逃げるように移動。
「みんななんか変な感じだったな。どうしたんだろ…って考える場合じゃないな。急いで金の懐中時計を作って戻らないと」
金の懐中時計は金の歯車をアイテム進化すれば作れる。クランメンバーを作る分の材料はある。
「一点集中スキル・オン」
「アイテム進化作業・開始」
ボクは作業台の上に金の歯車をおいて、コネコネし始める。歯車の原形がなくなるまでコネると、今度は懐中時計の形に変わっていく。
「アイテム進化作業、終了」
「一点集中スキル・オフ」
『金の懐中時計が出来ました』
よし、不思議の国に行く準備が出来たぞ。
ピコン、スマホに通知音。アイナさんからメッセージだ。
『クランハウスで待ってるね』
『こちらも今生産終わったのでクランハウスに向かいます』
ボクは急いでクランハウスに向かった。




