76話
10層目の氷ゴリラを倒したボクは次の階層へ。次の階層へ行ってもモンスターはボクに攻撃してこないため、スルーして次の階層へ、次の階層へと先を進む。そして2回目の氷ゴリラがいる16層目に到着。
「2回目の氷ゴリラだ。大丈夫、大丈夫、ボクならヤレる」
気合いを入れ直して、ボクは扉を開ける。
ズドン
バキューーーン ======*** ★☆★
始めの投擲攻撃を躱して、フルバーストで反撃。
「ウホッー」
ズドン、ズドン、ズドン
いきなりの怒りモード。怒りモードになると思ってなかったボクは躱すので精一杯。
「でもこれなら時短で倒せるぞ」
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
「ウ、ウ、ウホッ」
「トドメだーーー!!!」
バキューーーン ======*** ★☆★
最後の一撃で倒れ込む氷ゴリラ。ボクは次の階層へ。
「イー、ヒッヒッヒッ」
ボク1人しかいないせいなのか、まだ扉を開ける前なのにモンスターの声が聞こえる。
このモンスターはイヒヒヒという真っ赤に燃え盛る猿のモンスター。イヒヒヒは異なる火を持つ狒々。
異なる火とは太陽を表す。太陽は水素の星で、水素の核融合で熱エネルギーを発生させている。だから異なる火を持つイヒヒヒの攻撃は水属性の攻撃。
ボクは扉を開けて中に入るとすぐに回避不能の範囲攻撃と即死攻撃の2連撃。
水耐性と即死耐性の付いた防具を装備しているため、この攻撃で死ぬ事がないのはわかっていた。ボクは冷静にポーションを使い回復する。
「急がないと時間がないぞ」
今の時点でナイツオブラウンドとシャドータイガーの合同クランがどこまで進んでいるのかわからないが、ボクが攻略する速さとほぼ変わらない速度で攻略してきているはずだ。
それにイヒヒヒの即死攻撃は耐性できる回数があるので、制限時間が設定されているようなもの。
「でも今ボクが意識しなければならないのは、カゲトラさん達の事じゃなくて、今目の前にいるイヒヒヒだ!」
バキューーーン ======*** ★☆★
フルバーストで攻撃。前回の戦いではイヒヒヒにダメージを与えていないため、今後の展開はどうなるのかはわからない。
「イー、ヒッヒッヒッ」
回避不能の範囲攻撃と即死攻撃の2連撃。ボクはすぐさまポーションで回復。
ボクはここである違和感に気付く。回復する暇があるという事はイヒヒヒはこの間何をしているんだろう。安全第一でやっているため、ボクはダメージを喰らうとすぐに回復をしていた。
そういえば、第1章の時の永久凍土ゴーレムも全体攻撃の後が1番無防備だった。
そう考えるとなるとイヒヒヒも無防備のところを攻撃するしかないな。危険を伴うが回復するのは攻撃した後だ。
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
フルバーストで2回攻撃。
「イー、ヒッヒッヒッ」
するとイヒヒヒは回避不能の範囲攻撃と即死攻撃の2連撃。
その後の様子を見ていると無防備にウキウキと踊っている。
「今だ!!!」
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
「イヒッ」
フルバーストを3回喰らったイヒヒヒは怒りモードに突入。わずかな隙を見てポーションで回復。
「イー、ヒッヒッヒッ」
イヒヒヒは回避不能の範囲攻撃と即死攻撃の2連撃。
怒りのモードのため様子を見ていると、無防備にウキウキと踊っている。
「この無防備は怒りモードでも変わらないのか」
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
「イヒッ、イヒッ、イヒッ」
フルバーストを3回喰らったイヒヒヒは怒りMAXモードに突入。わずかな隙を見てポーションで回復。
「イー、ヒッヒッ」
イヒヒヒは回避不能の範囲攻撃と即死攻撃の2連撃。その後、無防備にウキウキと踊っている。
一見すると絶好の攻撃チャンス。でもさっきまでと鳴き声がちょっと違う。ここは安全第一で回復優先。ボクはポーションを使って回復。
「イー、ヒッヒッヒッ」
回復するとすぐにイヒヒヒは回避不能の範囲攻撃と即死攻撃の2連撃。その後、無防備にウキウキと踊っている。
「安全第一で回復していなければ間違いなく死んでいたな。でもこれで攻撃パターンも読めてきたぞ!!」
今回はいつもの鳴き声と同じ2連撃。だから今は絶好の攻撃チャンス。
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
バキューーーン ======*** ★☆★
「イ、イ、イヒッ」
イヒヒヒはその場に倒れ込んで動かなくなった。
「フー、危ないところだったな。あと数回即死攻撃を喰らえば死んで終わっていたところだった」
イヒヒヒをなんとか倒す事が出来たボクは次の階層へ。
太陽の塔の18層目に到着したボク。18畳ほどの空間と正面に扉。そしてゲームマスターの姿。
「三上ハヤト様、ファーストクリアおめでとうございます」
パチパチ、パチパチ、パチパチ
やったーーー!!!ボクが…ボクがファーストクリア者だーーー!!!!!
「今回のイベントのファーストクリア報酬は選択式でいつでも受け取り可能となっております。それでは引き続きゲームをお楽しみください」
姿を消したゲームマスター。ボクは冷静を取り戻し、真正面にある扉を開けると、中には金色の猿の姿。
「こ、これが太陽の金猿・孫悟空」
太陽の金猿に近づくと一瞬の暗転。ムービーが始まった。
見えてきた景色。それはボクが孫悟空に話かけられている姿。
そのシーンが終わると様々な国が見えてきた。混沌蟲と言われる虫のモンスター達がいる時間の国。ろうそくやポットなどの無機物のモンスターがいる不思議の国。一見すると普通のモンスターだが武器を持つ腕が違う鏡写しのモンスターがいる鏡の国。実体のない幽霊のモンスターがいる今際の国。
「不思議の国と今際の国には金の懐中時計が必要だ。時間の国と鏡の国には月読の目が必要だ。4つの国にいる聖なる子供達に会いに行け」
ここでムービーが終わり、暗転。見えてきたのは太陽の金猿・孫悟空。
「よくぞここまで来たな。ここまで来る事が出来た君の力を認め、君に力を与えよう」
[クラブの6級になったため、アイテム進化が出来るようになりました。アイテム進化のレシピが追加されました]
「さらに今回、君は1人で50人用の太陽の塔を攻略してきた。その力を認め、君に力を与えよう……と思ったが、その力はまだ君には早いようだ。力を身につけて再び会いに来た時に力を与えよう」
[クラブのジャック級になる条件を満たしました。ジャック級になればアイテム核融合が出来るようになります。アイテム核融合のレシピは追加されましたので確認する事は出来ます]
「月の銀狼・フェンリルに一撃でも与える事が出来れば、月読の目は作れるようになるぞ」
「わかりました」
「帰る時はこちらの扉から出れば外に出れるぞ」
太陽の金猿・孫悟空に指差す方向に扉が現れた。
「それでは失礼します」
ボクはその扉の中に入ると暗転。気付くと太陽の塔の入り口に立っていた。
「よし、マリナさん達が来るまでの間に追加されたアイテム進化とアイテム核融合のレシピを確認しておこう。そしてマリナさんに告白する準備も………」




