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私は私の夫がずっと愛妻家でいい夫だと思っていたのに、突然亡くなって私はずっと夫に騙されていたんだと知った!

作者: 七瀬





”私は私の夫がずっと愛妻家でいい夫だと思っていたのに、

突然亡くなって私はずっと夫に騙されていたんだと知った!“




ある日、夫が病気で急に亡くなってしまう。

私の夫は凄く子煩悩で、私に対しても凄く愛妻家でいい夫だった。

私はかれに心から愛されていると思いこんでいたのだが、、、。

かれが亡くなって、葬式に若い女性ひとと小さな男の子が

私の前に現れた。



『”こんな時に本当に申し訳ありません、奥様にこんな形で会うつもりは

なかったのですが、突然サトシさんが亡くなりどうしても最後に彼の顔

を彼の血を引いた息子に見せてあげたくなって、、、。“』

『ちょ、ちょっと待ってください、ウチの夫に他で子供が居るって事ですか?』

『・・・はい。』

『夫とは何処で出会ったんですか?』

『サトシさんとは会社の取引先で出会い、当時私は元彼にDVを

受けていて、それに気づいてくれたサトシさんが親身に私の話を

聞いてくれた事から、私とサトシさんの関係がはじまりました。』

『”それはいつの話ですか?“』

『”もう直ぐ6年になります。“』

『ろ、6年も!? そんなに前から夫と関係があったんですか!』

『今息子は5歳になります、出会ってから1年間はずっとただ私の

相談を聞いてくれる年上のいい男性だと思っていました。』

『”じゃあ何故、夫とそんな関係に?“』

『”私が元彼に殴られているトコロをサトシさんが目の当たりにして、

私を元彼から助けてくれたんです、その時私は初めてサトシさんを好き

になり恋に落ちました。“』

『・・・ずっと夫は私を騙してたのね。』

『”責めるなら私を責めてください、彼は私や息子を心から愛してくれ

ていました。“』

『”貴女がかれの葬儀に来たという事は? 夫のお金が目的

なんですか?“』

『”お金は一切要りません! 彼には本当に良くしてもらったので、

ただ息子にお父さんの顔を最後に見せてあげたかっただけです。“』

『”息子、そうね目元が少しかれに似ているかもしれない。“』

『奥様に許してもらおうなんて、そんな図々しい事は思っていません、

でもせめて息子だけには最後に彼の顔を、どうかお願いします!

息子にどうしても最後、”父親の顔“を見せてあげたいんです。』

『・・・・・・』

『”それが叶うなら、もう奥様やお子さん達には一切関わりません、

だから今日だけはどうか最後まで彼を見遅らせてください。“』

『分りました、”でも二度と私たち家族に関わらないと誓ってください!“』

『誓います! これを最後にします。』

『・・・じゃあ、どうぞ。』

『本当にありがとうございます、サクマ行くわよ。』

『うん!』

『”あの子、サクマって言うの......。“』




・・・私は夫にずっと愛されていたと思いこんでいた。

なんの疑いもなく夫を信じていた”私は大バカ者だ!“

かれは、6年も前から私や子供達をずっと裏切っていたのよ。

私以外の女性ひととの子供まで作って、私の知らないトコロで彼女や

その息子と仲良くしていたなんて。

そう考えただけで、胸糞が悪くなるけど。

夫を一度も疑った事がない私も悪かったんだと思う。

今思えば? あの時何故、かれは居なかったのか?

息子が高熱で病院に運ばれた時も夫は居なかった。

久しぶりの家族旅行も夫は”会社の出張が被ったから行けない“と私に言ったが、

本当は彼女と彼女との間にデキた息子に会いに行ってたのだろう。

もっといろいろかれに聞きたい事はあるが、、、。

もう夫は亡くなってここには居ない!

私は夫にずっと裏切られていたのだ。

夫は私達家族を選ばず、愛人の女性とその息子を選んでたのかと想うと?

心がザワついてなかなか冷静で居られなくなってしまう。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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