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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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91/230

91 第四章プロローグ

「ふーん」

 気のあるような、ないような素振りで、データを確認しているのはパウリーネである。


 「こんな大学生(ド素人)に『学術研究惑星』の施設は潰されたんだ。なってないねぇ~」


 「まあ、相手はレーザーガンとレーザーセイバーを持ってましたからね。普通(カタギ)じゃないですよ」

 脇の秘書席に座って入力作業を続けているのは、先日、「星間警察」の施設に潜入した時、随行した従者である。


 「やっぱ、こいつだね」

 パウリーネは表示画面を右手の甲で軽くたたく。


 「『ホタカ・スカイ。通称旦那(だん)さん』。『ビル・エル・ハルマート』で一名、『アクア3(スリー)』で二名、『洗脳機関(うち)』の下士官を()っている」


 「……」


 「『チャージオン』した時の攻撃力は、銀河最強レベルと推定される。むふふ。『チャージオン』した後、記憶喪失になる副作用があったが、理由は不明だが、克服の兆候が見られる。ほうほう」


 「……」


 「ねぇ、ルカイヤちゃん。旦那さん(これ)、あたしにちょうだい」


 ルカイヤと呼ばれた女性秘書は、うんざりした表情で答える。

 「何度も申し上げますが、標的(ターゲット)は本部が決めるので、軍団(うち)に決める権限はありません」


 「そこを何とかしてよー。ねぇ、『敏腕美人秘書』」


 「はあぁぁぁ」

 ルカイヤは大きな溜息をついた。


 「まあ、軍団(我々)が『偵察局』対応の事案を任されたら、当然、相手方の最強者とはパウリーネ様が対峙することになるでしょうが」


 「期待してるよーん。むふ。むふ。むふふ。銀河最強レベルかぁ」


 「パウリーネ様。よだれが出ています。年頃なんだから、しっかりして下さい」


 「あ、それは大丈夫。だって、あたし、ルカイヤちゃんをお嫁さんに貰うから」


 ルカイヤは真っ赤になって、絶句した。




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― 新着の感想 ―
[一言] 銀河一とか凄いですね!! 〇リーザくらいの感覚ですかね (。´・ω・)?
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