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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第三章 水の惑星Ⅰ

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84 おおっ いいねぇ~

 「おらぁっ~」

 旦那(だん)さんの三撃目を今度は、敵の指揮官(コマンダー)は、がっちりと受け止める。


 「おおっ、いいねぇ~」

 旦那(だん)さんの叫びと共に、レーザーセイバーは光を増す。


 (化け物がぁ~)

 敵の指揮官(コマンダー)は焦燥する。


 (こっちが強ければ、向こうも強くなる? 何なんだ? 旦那さん(てめえ)はよっ)


 敵の指揮官(コマンダー)は苛立ちをぶつけるかのように、レーザーセイバーを強く振る。


 旦那(だん)さんは、それをしっかりと受け止める。


 その時に、敵の指揮官(コマンダー)は見てしまう。


 旦那(だん)さんの口角が上がっているのを。


 (この状況を楽しんでいやがるのかっ? こいつはっ?)



 ◇◇◇

 


 (くっそーっ)

 敵の指揮官(コマンダー)は間合いを長くとり、助走に時間をかけ、突進する。


 より勢いをつけたはずなのに、今度も旦那(だん)さんは確実に受け止める。


 「うっ!」

 敵の指揮官(コマンダー)は衝撃を受ける。


 恐る恐る旦那(だん)さんの顔を窺うと、先程より口角が上がっているようだ。


 (何だってんだっ! こうなれば相討ちになっても、旦那さん(貴様)だけは倒す)


 敵の指揮官(コマンダー)はレーザーセイバーの先端を敵の指揮官(コマンダー)旦那(だん)さんに向け「突き」を狙う。

旦那(だん)さんに上段から斬られることは覚悟の上の捨て身の戦法だ。


 「ぬおぉぉぉーっ!」

 雄たけびを上げて突撃をかける敵の指揮官(コマンダー)だが、ありありと失望の色を浮かべる旦那(だん)さんを垣間見てしまった。



 ◇◇◇



 旦那(だん)さんは静かにレーザーセイバーを縦に振り下ろす。


 その光は鈍いものに変わってしまっていた。


 それでも、白い光に敵の指揮官(コマンダー)は溶けて行く。


 旦那(だん)さんは淡々と(つぶや)いた。

 「どうして、最後まで、己の『レーザーセイバー』を信じないんだ?」


 敵の指揮官(コマンダー)の最後の一人は「チャージオン」されることもなく倒れて行った。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] >敵の指揮官はレーザーセイバーの先端を敵の指揮官は旦那さんに向け、「突き」を狙う。 (。´・ω・)? どういう感じなのかわかりませんでした (;'∀')
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