220 第五章エピローグ
「大人の男性はティモンさん。惑星『アクア3』の島長さんです。女の子はエウフロシネちゃん、ティモンさんの娘さんです。やっぱり、『アクア3』の戦乱で、僕や旦那さん、それに、ラティーファさんと一緒に戦った人たちです」
「私らの惑星も、旦那さんたちが来てくれなかったら、滅茶苦茶にされてました。旦那さんは恩人です。私にはカネもねぇ、政治力もねぇ、ただ快癒を祈ることしかできねぇが、祈らせてくだせぇ」
「ありがとうございます。ティモンさん、心強いです」
シラネは小さく頭を下げ、そして、思った。
(今、惑星『バストーニュ』にいるアナベルちゃんにシナン、エウフェミアちゃんも至急こっちに向かうという話だ。これだけの人に心配されてて、のんきに寝てんじゃねえよ。旦那さんっ! そして、何より……)
シラネはなおも伏せているラティーファを一瞥した。
(こんな可愛い娘に思われるなんて、旦那さんっ! もう、何回、生まれ変わってもねえぞっ! もったいねぇっ! 死ぬじゃねぇっ! 絶対、死ぬんじゃねぇぞっ!)
チャージオン第五章 完




