表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

199/230

199 なんじゃそりゃ あたしら生身の人間だよ

 「宙港を死守すること。『洗脳機関』の拠点への撤退は認めない。命令に背く者は射殺する。なお、向後の使用を考慮し、宙港の損傷は最低限とすること」


 どうしろというのだ。500人はいた「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」を僅か1時間で全滅させた化け物どもを相手に……


 戦うしかない 戦うしかないのか


 「……」



 ◇◇◇



 (来るっ!)

 宙港の制圧に向かう精鋭8人は素早く察した。


 凄まじい轟音と共に砲撃が8人を襲った。


 8人は事前に回避したが、榴弾の破片が飛び散る。


 そのいくつかはシナンをかすめた。一時的に激痛がシナンを襲う。


 「シナン君。大丈夫か?」

 シラネが気遣う。


 「かすめただけです。大丈夫です」

 シナンは気丈に答える。


 ラティーファも回避しきれなかったが、こちらは旦那(だん)がレーザーセイバーで全て叩き落としている。


 「シナン君。あたしの陰を走れ。あたしが破片を全て叩き落とす」

 シラネの提案にシナンも従う。



 ◇◇◇



 「対空砲を水平撃ちして来てるんですね」

 ルカイヤが呆れたように言う。


 「なんじゃそりゃ。装甲車輛と戦う時のやり方じゃないか。あたしらは生身の人間だぞ」

 シラネも呆れる。


 「とにかく迅速に敵に接近しましょう。所詮は長距離砲です。こちらが近づけば効果はなくなる」

 

 ルカイヤは率先して走り出す。他の者も続く。


 旦那(だん)さんとシラネが先頭に立ち、レーザーセイバーを旋回させ、破片を潰しながら進む。


 潰し漏れはアナベルがレーザーセイバーで潰す。


 同じレーザーセイバー使いでも、ラティーファには旦那(だん)さんもシラネも無理はさせなかった。


 やがて、対空砲の砲撃が空しく8人を通り過ぎるようになると、宙港からレーザーブラスターの猛射が始まる。



 ◇◇◇



 「宙港を壊す訳には行かないんですよね。僕らの出番は無しか」

 シナンが嘆く。


 「悪いね。敵の本拠を攻撃する時は、花を持たせるからさ」

 シラネが宥める。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ