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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

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198 あいつら出来たな

 「うーん」

 シラネは更にもう一度ラティーファと旦那(だん)さんを凝視する。


 「凄い。ラティーファさん。旦那(だん)さんとシンクロ出来る程、腕を上げるなんて」

 アナベルは感嘆する。


 「い、いや、アナベルちゃん。あたしも信じられないが、あれは……」

 シラネは今まで見せたことのない驚愕の表情を見せる。


 「旦那さん(兄貴)がラティーファちゃんに合わせてるんだっ!」


 「ええっ!」

 アナベルもシラネに負けないほどの驚愕の表情を見せる。


 「自分よりレベルの低い人に合わせることが大嫌いで、実質『アクア(スリー)』でのレーザーセイバー使い養成課程を破綻させた旦那(だん)さんが人に合わせている!?」


 「こ、これはだな、アナベルちゃん」


 「はい?」


 「あいつら出来たな」


 「ええーっ」

 アナベルは赤面しながらも、思い当たる節があると思いだした。

 「シラネさん。そう言えば、最近、ラティーファさん。とうとう20歳になった。これで名実とも大人の女だと胸張って言ってました」


 「まあ、あたしもけしかけていたことだが、そうか、ついに出来たか……」

 感慨深そうに、目を閉じ、腕組をしていたシラネだが、ふと我に返った。


 「いかん。物思いに耽っている場合じゃない。アナベルちゃん、あたしらもペアで行くぞっ!」


 「はいっ!」



 ◇◇◇



 20分間、最強の3ペアがレーザーセイバーとレーザーブラスターで「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」を倒していく。


 20分経過後、3ペアはいったん撤収。そこをオキニィとシナンが最大出力のレーザーガンで3連発の砲撃をし、「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」の鎧に衝撃を加える。


 更にその後の20分間、3ペアが「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」を倒していく。


 それを3回繰り返したところ、「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」は全滅した。



 ◇◇◇



 「Stand or Die」

 その命令を受け取った宙港の守備兵たちは戦慄した。


  



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