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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

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197/230

197 あのお二人 シンクロしてますよ

 ルカイヤと坊っちゃんは一人の「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」の頭部を集中的に

射撃する。


 ガッという破壊音と共に「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」の仮面は真っ二つに割れ、真後ろに倒れ、そのまま起き上がってこない。


 「よしっ、行けるっ!」

 「この調子で行きましょう。坊っちゃん」


 ルカイヤと坊っちゃんのペアは次々に「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」を倒していく。



 ◇◇◇



 「うん。行ける。旦那さん(兄貴)っ! あたしらもまた前線(まえ)に出るぞっ!」


 「待って下さい。シラネさん」

 ラティーファがシラネを制する。


 「ここはあたしに行かせて下さい。旦那(だん)さん、いいよね?」


 「あ、ああ」

 旦那(だん)さんはうつむくと頬を軽く赤く染め、頷いた。


 「おっ、おいっ! ラティーファちゃん。無茶すんなっ!」

 ラティーファはシラネの制止を聞かず、旦那(だん)さんの左腕を右手で掴むと駆け出す。


 「うーん。今のあの二人じゃ能力に差がありすぎて、バランスが良くないんだが、まあいい、旦那さん(兄貴)の強さからすれば、ラティーファちゃんの命が危なくなることもないだろう」

 シラネは大きく息を吐いた。



 ◇◇◇



 「行くよっ! 旦那(だん)さんっ!」

 ラティーファはかけ声と共に、レーザーセイバーを大きく横に薙ぐ。


 「ああ」

 旦那(だん)さんも合わせるように、レーザーセイバーを横に薙ぐ。


 既に鎧に損傷を受けている横一列の「狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)」は、ばたばた倒されていく。


 「ん?」

 シラネは目を凝らし、もう一度、ラティーファと旦那(だん)さんを確認する。

 「こっ、こいつぁ」


 「シラネさん。あのお二人、シンクロしてますよ」

 アナベルが目を輝かせて言う。




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