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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

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165/230

165 俺を怒らせなければならない法律でもあるのか

 「クソ野郎がっ! クソ野郎がっ!」

 旦那(だん)さんは叫びながら、レーザーセイバーを振り回す。


 「なんだってこんな気色悪い戦闘員をたくさん作りやがるんだっ! クソ野郎がっ!」



 ◇◇◇



 「旦那(だん)さんっ!」

 後方から坊っちゃんの声がかかる。


 「アナベルさんとオキニィさんが帰って来た。撤収しよう」


 「やっとかあ。待ってたぜい」


 己の意思で力と技を磨いた者との闘いならいつまでも続けていたい。


 だが、己の意思でなく、「洗脳」で人でない戦闘生物となされたもの、そんな奴との闘いは嫌だ。

 本当に嫌だ。


 軽やかな足取りで自陣に駆け戻る旦那(だん)さんを襲ったのは敵陣からのレーザーブラスターの一斉射撃だった。



 ◇◇◇



 「ちいっ!」

 旦那(だん)さんは戦場中に響き渡る大きな音で舌打ちした。


 「この惑星(ほし)には、俺を怒らせなければいけない法律でもあるのかっ?」


 もちろん、そんな射撃は旦那(だん)さんには当たりはしない。


 「銀河一のレーザーセイバー使い。その評判に嘘はないようだな。ホタカ・スカイ」


 「ホタカ・スカイ? 何だそれは?」


 坊っちゃんが呆れて、突っ込む。

 「旦那(だん)さんの名前でしょ。また、忘れたの?」


 「だってさ。俺のこと『旦那(だん)さん』『旦那(だん)さん』呼ぶのは坊っちゃんじゃん」


 更に敵陣からレーザーブラスターの一斉射撃が入る。


 もちろん、当たらない。


 「随分と余裕じゃないか。ホタカ・スカイ」

 ソローキンは淡々と呼びかける。


 「ご期待の正規部隊にこちらの『指揮官(コマンダー)』も何人も連れて来た。一戦交えようじゃないか。ホタカ・スカイ」


 「確かに強そうなのが、ひとりふたり…… 七人か。随分、豪勢じゃないか」

 旦那(だん)さんはレーザーセイバーを構えた。



 ◇◇◇



 ゴツン


 旦那(だん)さんの頭部を突如衝撃が襲った。


 

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