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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

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158/230

158 SMM軍団だがな

 「どういうつもりですか……」

 ルカイヤは静かに怒っていた。


 「どういうもこういうも、そちらの上司が退屈そうにしてたから、気を遣ったまでだよ」

 ソローキンはしれっとした感じで答える。


 「パウリーネ様を釘付けにしても、レーザーセイバー使いの数では、こちらが勝っています。どういう意図か分かりかねます」


 「今のままではそうだろうな」

 ソローキンはほくそ笑む。


 (思ったより、相手方の仕掛けが早い。こっちの切り札が間に合ってくれるといいんですが……)

 ルカイヤは内心焦燥していた。


 宙港方面から爆発音が轟いたのは、それからおよそ十分後のことだった。



 ◇◇◇



 「何をしました?」

 ルカイヤは怒りの形相で、イワノフとソローキンを睨んだ。


 「ふっ、貴様の部下から報告が上がるだろう」

 イワノフは冷たく言い放った。


 「ルカイヤ様っ」

 程なく現場から報告が上がる。


 「どうしました?」


 「『銀河連邦』の輸送機から狂信的(ファナティカリー)暗殺者(アサシン)が次々出てきて、宙港を攻撃しています」


 (ふうっ)

 ルカイヤは大きく息を吐き、続けた。

 「頭部を狙って射撃し、撃退してください。何度も模擬訓練(シミュレーション)してきたとおりに実施してください」


 「それが……」


 「?」


 「頭部に『鉄仮面』のようなものを着用していて、射撃をはね返します」


 「!」


 思わずルカイヤはイワノフとソローキンの方に向き返す。


 それに気付いたイワノフは高笑いする。

 「はあっはっはっ、どうだ? 我が『鉄仮面軍団』の実力は?正確には『鉄』ではなく、超高分子量ポリエチレンを元にした特殊金属製だから『SMM(special material mask)軍団』だがな」


 「くっ」

 ルカイヤは唇を噛んだ。




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