表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

155/230

155 そういうの大嫌い 何とかして

 「で、どうする?」

 「『銀河帝国』を刺激しないという条件がある以上、大規模な軍事行動はできまい」

 「となると『外交交渉』か『計略』か」

 「そもそも、『洗脳機関』名で外交を申し込んでも、受け入れないかもしれんぞ」

 「それについては考えがある。奴らが門戸を開かざるを得ない名目を立てればいい」

 「『外交交渉』では拒絶される可能性が大きい。『計略』では残念ながら、あのルカイヤ(ゴリ押し秘書)の方が我々の上を行くのではないか?」

 「ならば、『外交交渉』と『計略』を組み合わせればいい」

 「ふん。先の『大戦争(グレートウォー)』の時は子どもだった小娘どもだ。我々はあの時はもう工作員だった。キャリアの違いを見せてやろう」



 ◇◇◇



 「『銀河連邦』が使節団を送って来る?」

 さすがのパウリーネも不快感を隠さなかった。


 「そうです。しかも、このメンバー。実質、『洗脳機関』です」

 ルカイヤもうんざりした表情を見せた。


 「断っちゃいな。『洗脳機関』との交渉はしないって言ってさ」


 「それが断りづらいように仕組んであるんですよね」


 「ええーっ? やだなあ~」


 「もともと『第五軍団』の構成員は『銀河連邦』出身者と『銀河帝国』内で募集した者の混成部隊です。そのうち『銀河連邦』出身者で故郷に帰りたがっている者を引き取りに行くと言ってるんですよ」


 「帰りたがっているのとかいるの?」


 「あまりいないとは思いますが、ゼロとも言えないです」


 「人道上、断れないようにしやがったか。んじゃ、帰りたい奴は帰らせるとして、後の交渉はお断りでいけば」


 「そこなんですよね」


 「へ?」


 「向こうだって、そんなことは重々承知だと思うのですよ。ということは、何か裏で仕掛けて来るつもりではないかと」


 「うわっ。やだやだ。そういうの大嫌い。ルカイヤちゃん、何とかして」


 「考えてみますが、どうなるか……」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ