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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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146/230

146 それは買いかぶりというものです

 旦那だんさんとパウリーネの一騎打ちはいよいよ佳境を迎えようとしていた。


 チャージオンは近い。


 「ウィルツ宙港」の制圧を終えたアナベルたち「偵察局」の部隊は拠点工場周辺に戻って来ている。


 「チャアァァァジイィィィィオオォォォンッ」

 「チャアァァァジイィィィィオオォォォンッ」

 旦那(だん)さんとパウリーネは同時に叫んだ。パウリーネの雄たけびは高度のハーモニーを奏でた。



 ◇◇◇



 白い光が徐々に消え、ルカイヤと坊っちゃん以外の者も視力を取り戻した時、ルカイヤはパウリーネを、坊っちゃんは旦那(だん)さんを抱え込んでいた。


 「偵察局」の部隊は、ルカイヤとパウリーネを包囲した。


 もっとも、ルカイヤの実力をもってすれば、包囲突破は全く不可能でもない。


 しかし、包囲を突破したところで、宙港の支配権を喪失している以上、この惑星(ほし)を脱出することは出来ない。


 「坊っちゃん。ここは私に任せて貰えませんか?」

 アナベルは一歩前に出た。



 ◇◇◇



 アナベルはルカイヤと対峙した。


 「ルカイヤさん。改めて自己紹介します。『星間警察』から『偵察局』に出向の形になっているアナベルといいます」


 「確かお会いするのは三回目ですね」


 「さすがですね。先に『洗脳機関第五軍団(貴方がた)』の投降者の身の安全を保証します」


 「ふふ。『偵察局(貴方がた)』のことだから言うまでもないと思っていましたが、そう言われると安心出来ますね」


 「ありがとうございます。それで、ルカイヤさん。貴方はとても尊敬できる人ですね」


 「それは買いかぶりというものです」


 「いえ。巧みな戦術。逆境にあって失わない冷静さ。そして、何より部下の生命最優先の姿勢。どれをとっても尊敬できる方です」


 「そうですか。ありがとうございます」



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