142 隣で名人戦が行われています
そうこうしている間にも、アナベルともう一人のレーザーセイバー使いが駆け付けてくる。今回は負傷が完治しないのか、オキニィは来ていないようだ。
輸送機からは更に次々とレーザーブラスター使いたちが降下してくる。
強い気配が近づくのも感じられる。
(パウリーネ、ルカイヤの二人もこっちに来ているね)
坊っちゃんはほくそ笑んだ。
(さあて、これからだ)
◇◇◇
パウリーネ、ルカイヤの参戦に「洗脳機関第五軍団」のレーザーセイバー使いたちはそそくさと後退する。
パウリーネの到着をその気配で知る旦那さんは振り返り、笑顔を見せる。
「待ってたぜい」
パウリーネも笑顔を返す。
「待たせたな」
「化け物」旦那さんとの戦闘から解放された「洗脳機関第五軍団」のレーザーセイバー使いたちはほっとした表情を見せる。
「まだ、私たちがいますよ」
アナベルはそんな「洗脳機関第五軍団」のレーザーセイバー使いたちに笑顔を見せる。
「洗脳機関第五軍団」のレーザーセイバー使いたちはその武器を強く握り直した。
◇◇◇
旦那さんとパウリーネは対峙しただけで、双方から白い光が立ち昇る。
更に双方がレーザーセイバーを振りかぶると、体から電光がほとばしる。
そして、双方のレーザーセイバーが激突すると、辺り一面が白い光に包まれ、何も見えなくなった。
「これでは戦闘になりませんね」
アナベルは苦笑し、「洗脳機関第五軍団」のレーザーセイバー使いたちにこう呼びかけた。
「私たちはいったん休戦にしましょう。隣で『名人戦』が行われています」
「洗脳機関第五軍団」のレーザーセイバー使いたちは頷くと後方に退いていった。




