表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

137/230

137 あいつを驚かせるにはこれくらいやんなきゃ

 その答えにシラネは大きく頷いた。

 「うん。さすがにあたしの妹分だっ! よく言ったっ! 本当にリベンジしたいんだね?」


 「はいっ!」

 アナベルは力強く答える。


 「では、前回の敗戦の状況を整理して、次の作戦計画の叩き台を作って提出してみて。期限は明朝10時っ!」


 「明日の10時?」


 「どう? 出来ない?」

  

 「いや、やります。やってみせますっ!」


 「よーしっ、やってみなっ!」


 「はいっ!」


 (よーしよし。うまくすれば、作戦も立案できるレーザーセイバー使いが育つぞ)

 シラネは内心ほくそ笑んだ。



 ◇◇◇



 アナベルの立案した作戦計画にシラネが手を加えた完成版を読んだ偵察局長は絶句した。


 「こっ、これは…… ここまでやるのかい? シラネ君」


 「局長。『アクア3(スリー)』と『ウィルツ』での戦闘状況みれば、『洗脳機関第五軍団』の秘書つーか、ありゃ参謀だね。そのルカイヤが半端ないのは分かるでしょう。ルカイヤ(あいつ)を驚かせるにはこれぐらいやんなきゃ駄目だよ」


 「しかし、これだけのことやって『失敗』ってことになれば、私の引責辞任じゃ済まないぞ」


 「そんときゃ、旦那さん(兄貴)も坊っちゃんも馘首(クビ)にすればいいさ。ただ、あたしとあいつらが手を引いて、誰が『洗脳機関』と戦えるんだって話だね」


 「…… 分かった。私も腹を括ろう」


 「そうこなくっちゃあ」


 「偵察局」サイドの反撃が始まろうとしていた。



 ◇◇◇



 「今のところ、『偵察局』サイドに動きは見られませんか」

 ルカイヤは報告書の画面を眺めながら、独り言ちた。


 (だけど、このままってことはありませんよね。『偵察局』の参謀格の坊っちゃんも、その背後(バック)にいる姐御ことシラネ・スカイも……)


 (ふふふ。どんな手を打ってくるか。楽しみですね)


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ