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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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130/230

130 さあ戦闘再開だ

 「ぐおおーっ」

 悲鳴を上げたのは、アナベルではない。オキニィだった。


 アナベルと「洗脳機関」の「指揮官(コマンダー)」に割り込むように飛び込み、アナベルへの斬撃を防いだ代償に、もう一人の「指揮官(コマンダー)」に左肩から背中にかけて斬られたのだ。


 「オキニィさんっ!」

 悲鳴を上げるアナベル。


 オキニィは無言でその場に倒れた。


 アナベルは座り込んだまま、立てなくなった。


 「よーしっ! 二人まとめて片付けてやるっ!」

 「緒戦で『偵察局』のレーザーセイバー使い二人を屠ったとなれば、俺たち大手柄だぜっ」


 二人の「指揮官(コマンダー)」はレーザーセイバーを振りかぶった。



 ◇◇◇



 「ぐっ」

 次に悲鳴を上げたのは、「指揮官(コマンダー)」の方だった。レーザーブラスターの一撃が右足のくるぶしを貫いたのである。


 もう一人の「指揮官(コマンダー)」も後ずさる。


 「勝負は下駄を履くまでわからないよ」

 後方からゆっくりその姿を現したのは、旦那(だん)さんと坊っちゃんの二人連れだった。


 「ふん、そこそこ強そうじゃないか。レーザーセイバーが光ってるわ」

 旦那(だん)さんはおもむろに抜刀した。


 それは鈍く光っていた。



 ◇◇◇



 「旦那(だん)さんっ、坊っちゃんっ、でも、どうしてっ?」

 アナベルの疑問に、坊っちゃんは笑顔で答える。


 「オキニィさんから、警報シグナルが出たからね。駆け付けたんだよ」


 「オキニィさんが……」

 アナベルはそれだけ言うと、その場で気を失った。


 「レーザーブラスター使いのみなさん、負傷した二人を後送して下さい」

 坊っちゃんの指示にレーザーブラスター使いたちは、素早く対応する。


 「さあ、戦闘再開だっ!」

 今度は旦那(だん)さんがレーザーセイバーを振りかぶる。




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