表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

123/230

123 あまりにも都合が良すぎる話

 「『洗脳機関』の拠点惑星と今後の進出予定惑星?」


 「はい」


 「確かに非常に有難い情報だが、あまりにも『偵察局(我々)』に都合の良すぎる話だ。『洗脳機関()』の謀略の可能性もあるだろう」


 偵察局長のもっともな疑問に、部下も慎重に答える。


 「内部リークとのことです。『洗脳機関()』内部の派閥争いからではないかと推測されています」


 「……」

 偵察局長はしばらく沈思黙考したが、やがて、口を開く。

 「確かに派閥争いはどこの組織でもあり得ることだ。ましてや、あんな非合法なことをする組織だ。人の足を引っ張ってでも、のし上がりたいという奴は必ずいるだろう……」


 「はい」


 「だが、それを差し引いても『洗脳機関()』の罠である可能性は否定できない。それくらい、『偵察局(我々)』に都合の良すぎる話だ」


 「はい」


 「とりあえずは、『星間警察』を通じて、『地元警察』に情報収集して貰ってくれ。その上で、シラネ君とも相談して、『レーザーセイバー使い』や旦那(だん)さんと坊っちゃんを派遣するか決める。くれぐれも『洗脳機関()』の術中にはまり、貴重な戦力を失うことだけは回避しよう」


 「はい。後、一点だけ申し上げてよいですか?」


 「何かね」


 「今回、出て来た情報の中にある五つの惑星ですが、今までの『ビル・エル・ハルマート』や『アクア3(スリー)』とは大きな相違点があります」


 「相違点? 何が違うとの言うのかね」


 「今度の五つの惑星は全て『銀河連邦』との国境に近い惑星です」


 「! 今回のことは『銀河連邦(敵性国家)』が関与しているかもしれないと言うのか?」


 「その可能性も留意しておいた方がよいかと……」


 「わかった。覚えておこう」


 (今後の打つ手によっては、全面戦争の導火線になりかねないというのか)

 偵察局長は溜息をついた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ