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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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122/230

122 ほほう豪勢ですな

 「ふんっ。何だ、この作戦案はっ!」

 『洗脳機関』の本部、第二軍団長は、作戦案の記された資料を床に叩きつけた。


 「ほう。第五軍団の秘書の小娘が作った奴ですか? あの『ゴリ押し秘書(ルカイヤ)』が」

 側近の者が声をかける。


 「見ろっ。『指揮官(コマンダー)』を十一人も使って、四つの惑星に展開するだと」


 「ほほう。豪勢ですな。第二軍団(うち)などは、『ビル・エル・ハルマート』と『アクア3(スリー)』で七人もの『指揮官(コマンダー)』を喪失してますからな。少し、分けて貰いたいくらいだ」


 「一番頭に来るのはここだっ! 少しでも危なければその惑星から撤収し、機動的展開をするだあ。あいつら戦闘を舐めてるんじゃないのか?」


 「組織への忠誠心ってものが感じられませんね」


 「全くだ。先に組織に殉じた七人を何だと思ってたんだ。おまえら、組織のために死ねないのかと言いたいよ」


 「それでどうします。このまま小娘どもにやられっぱなしというのも……」


 「普通で考えれば、こんな短い期間に十一人もの『指揮官(コマンダー)』が作れるはずがない。どうせ、粗製乱造だろうから、放っといてもいいんだが……」


 「それでも面白くないですね」


 「全くだ。総裁も何を考えているんだっ! あんな小娘どもに帝国領内への浸透を任せて……」


 「どうします?」


 「よし。この作戦案を帝国の『偵察局』にリークしろ。こっちの正体がばれないようにして、相手に信じさせるのは厄介だが方法は任せる」


 「やってみましょう。小娘どもに一泡吹かせて、帝国領内への浸透任務を『第二軍団(うち)』に取り戻しましょう」


 「そうだ。いつまでも小娘どもにでかい顔はさせん」




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― 新着の感想 ―
[一言] >機動的展開をするだあ。 いろいろと言い方はありますよね (;'∀') 臨機応変だとか、なんだとかww 実際問題はかなり難しい予感 ( ˘ω˘)
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