表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/230

121 まともじゃないか

 「えっ? パウリーネ様?」

 いつもはパウリーネの攻撃に十分注意しているルカイヤだが、この時は仕事が一段落ついた安心感からか気が抜けたようだ。


 「ようし、あそぼ、あそぼ」


 「ちょ、ちょ、パウリーネ様。ちょっと待って」


 「むふふ。もう遅いっ!こちょこちょこちょ」


 「わっ、わっ、わっ、ちょ、ちょっと本当にやめて、もう、やめてくださいっ」


 「やめんっ! いつも、ルカイヤちゃんには怒られてばっかいるから仕返しだっ!」


 「ひーっ、やめてやめてやめて」



 ◇◇◇



 「ご苦労だった。訓練生はみんな喜んでたよ。特にアナベル君は君と別れがたいようだったね」

 偵察局長が慰労の言葉をかけると、シラネも(うなず)く。


 「あっという間に訓練期間が終わったねぇ~。正直、もうちょっと期間が長ければとも思うけど、そうなったら、そうなったで、更に期間延長とか思っちゃうんだろうな~」


 「それで今後の予定は・・・」


 「予定通り『アクア3(スリー)』に帰して、訓練生同士で訓練して貰って、あたしがその動画を見て、通信教育かなあ。後は坊っちゃんにも出来る範囲でフォローして貰うんだね。旦那さん(兄貴)は当てにできないし……」


 「それでいつ頃に実戦投入出来そうだ?」


 その言葉にシラネの表情は一変して厳しくなる。

 「絶対無理は駄目だよ。ようやくここまで育てたんだからね。そうだね。『洗脳機関』の活動の情報が入ったら、あたしにも逐一教えてくれるかい。それを見て、出来そうなら無理のない形での実戦経験からだね」


 「うーん。初めは無理のない形での『実戦経験』からか」


 「そりゃそうだよ。旦那さん(兄貴)はまともじゃないんだから、すぐあれと一緒にしちゃ駄目だよ」


 「まともじゃない……か」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ